【前書き】
こちらは、R18の修行の一環で書いたR18番外編になります。
5000文字縛りR18特訓①
セイフ×テル/発情・フェラ・兜合わせ
セイフ×テルらしく終始仲良しな感じなので、頭を空っぽにして読んで頂けると幸いです。
では、どうぞ!
俺とセイフは夫夫だ。
だから、別に〝コレ〟が初めてのセックスってワケじゃない。ただ、まぁ最近は俺が夜すぐ寝てしまうせいで新婚なのにご無沙汰だった感は否めなかった。
でも、まさかこんな事で久々のセックスレスが解消されるなんて思ってもみなかった。
「っぁ、っぁん、セイフっ……ッん」
「っく、っはぁ……テルテルっ!」
「ん゛あぁぁぁっ、っぁ、……っっふぁ!」
俺は依頼されたクエストの為に向かった森のダンジョンの中で、セイフにガンガン奥を突かれていた。その容赦ない攻めに、固い地面から何度も腰が浮き上がる。
ずちゅ、ヌプッ。という粘膜が引きずられるような音が容赦なく耳の奥に響き、辺りには飛び散った精液が性の匂いを濃く漂わせている。
「せ、いふッ、セイ、フッ……っあんっ、ら、らめっ!もっ、っひぅぅん!」
「っは、っは……てるっ、てるってる!」
「っお、ッあ゛っ、ひっ!ぁぁぁぁん!」
「っく!っは。ふーー、っふー……っはぁ、っは」
俺の頭上で、セイフが眉間に皺寄せながら肩で息をするのが見える。ブルリと腰を震わせる姿からするに、どうやらイったらしい。
「あ、ぁ……っはぁ、くる、し」
ジワリと広がる精液の熱い感触に、俺は朦朧としながら自身の腹部へと触れた。掌に感じるのはポコリと膨れた腹の感触。そんな俺の様子に、先ほどまで一心不乱に腰を振っていたセイフが心配そうな顔で此方を覗き込む。
「てる、てる……苦しか?」
「ンッ、っふ」
セイフが動いた事で、結合部からトロリと音を立てて精液が漏れ出すのを感じる。
「っひぅ……だい、じょぶ」
「でもっ」
俺の腹を満たすのは全部セイフの出した精液だ。もう、セイフが何回イったかなんて、数えてない。ただ、明け方近くにダンジョンに入りで、今や太陽が高く昇っているのを見ると相当な時間が経過した事だけは分かる。
その間、俺はずっと森の中でセイフにナカを突かれ続けている。そりゃあ腹も膨れてしかりだろう。
「い、いいよ。せいふが、わるいんじゃ、ない」
「……てる、ごめ。ごめん」
セイフが情けない表情で俺をジッと見下ろしてくる。
そう、その通りだ。これは、セイフが悪いんじゃない。
「セイフは、俺のこと守ってくれただけ、だろ?」
そう、セイフはいつも通りダンジョンに潜ってずっと俺の事を守ってくれていた。だから、決して俺はセイフに――自分の夫に同意なくダンジョンで激しく犯されているワケではないのだ。
セイフは敵の攻撃によって【発情】してしまっていた。
——–
【発情‐はつじょう‐】
精神汚染系。
性的に興奮して見境なく同族を性的に襲うようになる。
——–
まさか、こんな森にサキュバスが居るなんて思いもしなかった。だから、もちろん俺達の道具袋の中に【発情】治療の薬なんて入っていない。そもそも、発情は結構珍しい状態異常で、毒や麻痺のようなメジャーなモノではないのだ。
「セイフ、だから……気にするな」
「てる、っごめん」
セイフがその端整な顔を歪め、これでもかというほど申し訳なさそうに眉を寄せた。何度も何度も奥を突きながら「ごめん、ごめん」と謝るセイフの姿は、久々の性行為におけるロマンチックさはまるでなかった。それに、だ。
「っぁ、ふ……セイフ、あの。ただ、そろそろ……休憩しな、いか?」
「きゅう、けい?」
「あ、あぁ。ちょっと、ちょっとだけ。ほら、疲れたっていうか」
そろそろ、俺の尻も限界だ。
セイフの体に見合ったペニスに抉るように突かれ続けたのだ。しかも、発情のせいで動きに容赦も何もない。ピンと張った亀頭で奥まで捻じ込まれ、くびれたエラで何度も前立腺を掘削するように擦られ続け――最早、俺のナカは快楽を通り越して痛みすら覚えていた。
「っぁ、えと……きゅうけい。、コレを、やめるって、こと?」
「あ、いや。えっと」
「も……おわ、り?」
いつもは静かなセイフの目が、そりゃあもう絶望したような目で此方を見おろしてくる。
「あっ!あの、少し!少し休憩したら……その、またシていいからっ!」
分かる。分かるよ。セイフ!まだお前がちっとも満足出来てない事は、重々理解している!だって、さっきイったばっかりなのに、既に俺のナカではセイフのペニスがしっかり勃起し始めているのだから。それに反して俺のモノはと言えば、膨れる腹の上でグッタリと横たわり、もはや何も出せるモノはないとばかりに先端をヒクつかせるだけだ。
「あ、あの……てる。あと、いっかいだけ」
「っ」
そう言って、申し訳なさそうに、けれど緩やかに腰を動かし始めたセイフに、俺は思わず「っぁん」と声が漏れるのを止められなかった。
いや!ヨガってる場合じゃなくて!?
「んっ、あ、あのっ!ちょっと、お尻が……すごく、痛くて!おなかも……苦しくて!つ、辛い、からっ!だから――!」
このままでは、再びあの激しい律動が始まると若干の恐怖を感じた俺は、思わず本音を漏らす。すると、それまでユルユルと腰を動かしていたセイフが俺のナカから一気に勃起したペニスを抜いた。
「っぁ、っぁん!」
「ご、ごめ!テル、ごめっ!」
セイフは今にも泣きだしそうな顔で、俺から離れると、今しがたまで挿入していた俺の尻を覗き込んだ。
「っぁ、あ……ヒクヒクし、て。お、俺のが……零れよる」
「っぁ、っひん」
「っご、めん。……こんなに、真っ赤に腫れて。い、痛そう」
「いっ、言わなくていいから!?」
え、これどんな羞恥プレイ?
セイフに言葉攻めをしてるつもりは一切ないのだろうが、結果として尻の穴を至近距離で観察された上に、今の状態を詳細に口頭説明されてしまった。しかも屋外で。
ただ、そんな俺の羞恥心によるツッコミを、セイフは俺がキレてると思ったらしい。
「ごめん、テル……お、俺、おれっ」
「え?」
「あ、あっちにおるけん……あの、先に帰っとって」
「え、えぇ!?」
セイフはそれだけ言うと、急いで奥の樹の裏へと隠れてしまった。どうやら、近くに居ると我慢出来ないという事らしいが――。
「い、いやいやいやいや!」
発情したままの相手をダンジョンに置いて、一人でノコノコ帰れるワケがない。というか、帰りたくない。
「セイフっ……んっ!」
立ち上がった拍子に腰の痛みと、穴の違和感。そして重力に従いダラリと垂れてくるセイフの精液に、思わず体が止まる。擦られ過ぎて穴どころか、腹の奥すらジワリとした痛みを覚える現状では、どう頑張っても、もう挿入は無理そうだ。
でも、だからと言ってセイフを置いてはいけない。一緒に家を出たのだから、一緒に家に帰らないと。
「セイフ……?」
俺はセイフの隠れる木陰までよろよろと近づくと、ソッとその裏を覗き込んだ。
「っは、っは……っく、っつぅ!」
するとそこには、木の幹に体を預け、勃起した自身のペニスを手で一心不乱に擦り続けるセイフの姿がった。よく見れば、セイフのペニスも真っ赤に腫れて相当痛そうだ。
「う、わ」
そりゃそうだ。擦られて痛いのは俺だけじゃない。セイフだってそうだ。【発情】は毒や麻痺と何ら変わらない。かかった本人が一番辛いのだ。
「セイフ、ほら。そんなに力いっぱい擦るな。痛いだろ?」
「……うぅ、てる。なんで」
「なんでって。俺達夫夫なんだから、一緒に帰らないと」
俺は泣きそうな顔で此方を見上げてくるセイフの前に腰を下ろすと、乱暴に擦り上げる手をどかせた。
「コッチは、もう……使えないけど。まぁ、ほら。やり方は色々あるから」
「いろ、いろ?」
「ん」
不思議そうな顔で此方を見つめてくるセイフは、死ぬほどイケメンなのにこういった方面の知識はまるで疎い事が分かる。そういう所が、とても可愛いと思ってしまう。
「っは、む」
俺はセイフの前に跪くと、足を開かせそのまま再び立派に勃起をするセイフのペニスを口に咥えた。その瞬間、ツンと精液の独特に匂いが鼻を突く。
「っ、あ、あ!テル!?」
「うぅっ……んっ!おっ、むぅっ」
つい先ほどまで、俺のナカに入っていると思うと少し躊躇いがあったが、今はそんな事は言っていられない。驚くセイフに、俺は視線だけで「大丈夫」と伝えると、そのまま唇をすぼめ、頭を上下に動かした。
これで、手よりは摩擦が少ないだけ痛みは少ない筈だ。
「っぁ、っぐ……はぁぁっ、いいっ。きもち、よかっ!」
セイフの快楽に塗れた声と共に、口の中で怒張が跳ねた。その反応が嬉しくて、裏筋を下から上に優しく舐め上げ、震える先端に舌を捻じ込んでみる。
「っは、っぁぁ!てる、てるっ!それっ、っぁ!」
「ん゛ッ……んっふ、っぁぷ……んぅぅぅっ!」
ぢゅぷっ、ぢゅぷっと俺の唾液だけでは漏れる筈のないほどの激しい水音が口内から響く。セイフのペニスはともかく大きすぎて、どれだけ口を開けても全てを咥えこむ事は出来ない。
「んぅぅっ!っは、ふ……っは。はむ……んっ、お゛っ。んっんっ!」
「はぁっ、よかっ。テルの、ナカ……狭くて、ぬるぬるでっ、びくびくしとる……っぐ」
口の端から、唾液と先走りの交じったモノがとめどなく零れていくのを感じる。ついでに、腹に力を籠めるせいで、腹に溜まっていたセイフの精液もトロトロと後ろの穴から容赦なく流れていく。
多分、セイフには全部見えてる。俺のみっともない姿が全て。
「~~っ!ん゛っふぅぅ」
そう思うと、体中がゾクゾクして背中が変に痙攣する。ふと、片手で自分の下腹部に手をやると、そこには先ほどまで力なく萎えていた自身が勃ち上がりかけていた。
あぁ、俺、こういうので興奮しちゃうんだ、とどこか他人事のような事を思った時だった。
「テル……っ、テルっ、てるてるてる!」
「んっぐぅぅっ!」
我慢ならないとばかりに、セイフの手が俺の頭を抑え込み、腰を激しく振り始めた。喉奥を容赦なく犯される感覚に、思わずえずきそうになる。しかし、快楽に全てが持っていかれたセイフには、そんな俺を気遣う余裕などある筈もない。
「っはぁ、っはぁ!っふーー!きもち、いいっ!テル、てるてるてるっ!!!」
「ん゛んんんッ!っふ、ぅぅぅ~~!!」
「よかっ、コレ!いいっ!いい!」
重みのあるペニスが舌の上で激しく行き来し、激しく浮き出た血管が上顎の敏感な部分を抉る。喉の奥を、まるで性器のように扱われる感覚にも関わらず、俺の中に浮かんだのは苦しさだけではない、紛れもない興奮だった。
(良かった。セイフ、きもちよさそう……セイフセイフ)
呼吸もままならない中、口内でビクつくセイフのペニスを出来るだけ優しく舌で舐める。視線だけ上げれば、そこには気持ち良さそうに腰を振りながら、額に汗を滲ませるセイフの姿が見えた。
(あぁ、せいふ。好きだ)
そう思った時、バチリとセイフと目があった。
「てる……!」
「っふは!っは、っは……セイフっ?」
あと少しでイくだろうという所まで張り詰めたセイフの怒張が、一気に口から引き抜かれる。直後、俺の体は軽々とセイフに抱き上げられ膝の上に乗せられると、噛みつかれるように唇を奪われていた。
「てる、てる……っは、かわい」
「っは、ぅ」
「んぅ、かわい、かわいか」
ちゅっと可愛い音の後に、セイフの舌がペロペロと俺の唇を舐めてくる。
そんなセイフに、俺が薄目を開け「可愛いのはどっちだよ」と、思わず笑ってしまいそうになった時だ。目の前が激しく光った。
「んぁぁぁっ……!」
「っは、っはっぅ!」
気が付くと、腹の間で勃起し合っていた二人分のペニスが、セイフの大きな手によってぴったりと包込まれていた。そして、そのまま激しく上下に擦り上げられる。
「っぁぁぁん!しぇ、いふっ!それっ、っぁん、ひゃ……んんっ!」
「っふ、っふ……かわい、かわいか。っんん」
火傷しそうなほどに熱を持ったセイフのペニスが、微かな隙間なく俺のモノと抱き合わされる感覚に頭が痺れて恍惚としてしまう。
「っふ、てる……てるっ!ちゅっ、ん」
「んっ、っふぁ……せいふっ」
兜合わせの体勢で互いに見つめ合いながら貪るようにキスをする。擦れ合うペニスが離れたくないとでも言うように先走りを纏わせピタリと互いを絶頂へと向かわせていく。
「っぁ、セイフっ!せいふっ、も、イく……っあ゛っぁぁぁん!!」
「おれ、もっ!テルてるてるてる……っくぅぅっ」
俺とセイフはもうソレしか言えないとばかりに互いの名前を呼びながら、ブルリとその身を震わせた。大きなセイフの手の中で、チロチロと微かな精液が流れ出るのを感じる。まぁ、セイフの方も最初ほどの勢いはないが、俺よりは随分と量が多い。
「……てる、てる」
「せいふ、きもち……良かったか?」
「ん、ん」
言いながら、その目がまだ満足していない事を俺はハッキリと理解した。セイフの手の中で重なったペニスが既にムクムクと欲をもたげ始めている。
「てる……あの、俺まだ」
「帰らないから」
「……でも」
「なぁ、セイフ」
俺は申し訳なさそうに俯くセイフの顔を両手で挟み込むと、無理やり此方を向かせた。
「今度は、素股でもやってみようか」
「っ!」
挿れなくても気持ち良くなる方法なんて、まだまだ山ほどある。
その日、俺とセイフと日が暮れるまでダンジョンでくっつきあって過ごした。
【後書き】
テルは毎晩セイフから抱かれている事を夢だと思っていて覚えていません。ともかくこの二人のセッは長期戦になりがち。
またプレイを絞って書きにきます!!