番外編22:え、もしかしてそういうオチ??(シモン×キトリス)

 

シモン17歳/キトリス26歳

 

in教会(夜)

 

キトリス「……うぅん」

ヤコブ「あぁ~~!ぁう!」ゴス

キトリス「ぐふっ」

 

♢♢♢

 

魔王『……』

キトリス『魔王!覚悟しろよ!今日がお前の命日だ!(あれ?なんかコレ俺のが悪役みたいじゃね?)』

魔王『あ?』くるり

 

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魔王  Lv100

—–

 

キトリス『っっっ!(おいおいおいおいぃぃっ!なんなんだよ!!このえげつないレベル差はっ!?こんなんっ……)』

 

♢♢♢

 

キトリス「かて、るわけ、ねぇだろっ!?」くわっ

 

 

シモン「っっな、なに!?」ガバッ

 

 

ヤコブ「むにゃ、むにゃ」ドスッ

キトリス「は、はぁはぁ……ぐるじ」

 

シモン「し、しょう?」ぼんやり

 

キトリス「うぐぅ、っはぁ、っはぁ……ほんもの、ほんものを、さがさねぇと」

ヤコブ「むぅぅ、ししょ。ごはぁん」べったり

キトリス「ぐふっ!……ぐるじ」

 

シモン「師匠、ヤコブに潰されてる。ったくヤコブのヤツ、すぐ師匠にくっついて」 イラッ

 

シモンはヤコブをキトリスの上からどかしてあげたよ!

 

ヤコブ「むぅぅ、ごはぁん」

キトリス「……うぅぅ、うぅぅん」

シモン「あれ、ヤコブをどけても苦しそう。師匠、怖い夢でも見てるのかな?」

 

キトリス「まお、う、おもったより……わけぇ、な」

シモン「マオ?誰だよ、それ。師匠、師匠。起きて」ゆさゆさ

キトリス「……う?」ぱち

シモン「師匠、大丈夫?」そっ

 

キトリス「え」ぱちぱち

 

シモン「師匠、起きた?大丈夫?」

キトリス「ま、まおうーーー!!!?」ズザザザ!

シモン「は?」

 

 

ヤコブ「なぁにぃ」

マタイ「うるさぁい」

ヨハネ「もう、あさぁ?」

 

 

キトリス「ま、まだ勝てねぇしっ!俺じゃっ、無理だしっ!」

シモン「え、え?師匠、大丈夫!?」

 

——–

シモン レベル70

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キトリス「あれ、まおうは……?」ぱち

シモン「師匠、ここはどこだと思う」

キトリス「……教会?」

シモン「正解。じゃあ、俺は?」

キトリス「……しもん」

シモン「正解」

 

 

ヤコブ「うぅ、すぅ」ごろ

マタイ「やこぶ、じぶんのとこでねてよぉ」

ヨハネ「……まだ、ねむぅい」

 

 

子供達は一瞬起きたものの、すぐにまた寝ちゃったよ!

 

キトリス「……あーー、ごめん。寝ぼけてた」

シモン「師匠、怖い夢でも見てた?」じっ

キトリス「怖い夢っていうか……あれ?」

 

シモン「あ、もしかしてどんな夢か、もう思い出せない?」

キトリス「う、うん(あれ、いや。あれ??)」

シモン「夢ってそんなモンだよね。怖い感覚だけ残ってるの、よくある」

 

キトリス「う、うん(いや、待てよ。なんか。シモンって……シモンって)」

シモン「ほら、師匠。こっち来て。俺が抱っこしてあげるから」にこ

キトリス「う、うん(シモンって凄く)」

シモン「さ、もう少し寝よ(あれ、凄い素直だけど。まだ寝ぼけてるのかな?)」ぎゅっ

 

キトリス「……(魔王に似てる)」じっ

 

シモン「な、なに。師匠(え、ちょっ。もしかして、誘われてる??)」

キトリス(え、待て待て。もしかして、え?ソードクエストって新作になるにつれてエンディングが予想つかなくなったりしてたけど……実は、シモンが、ま、ま、まお)

 

シモン「師匠、懺悔室行く?(最近、全然師匠とそういう事シてなかったし)」そわ

 

キトリス「っっ!!ご、ごめ、ごめん!ざ、懺悔します!(いやいや!シモンが魔王だなんて!何考えてんだよ!俺はっ!)」

シモン「へ?(懺悔しますって……これは「いいよ」って事でいいのか?)」

 

キトリス「シモン、ごめん。俺はお前が優しいヤツだって知ってるからな。うん、信じてる(実は勇者だと思って育ててたのが魔王でしたー、なんてオチ、荒唐無稽過ぎるだろ。ゲームとしては面白いかもだけど……え、ないよな???)」じっ

 

シモン「うん、もちろん優しくするよ?(今日は、俺が口でシてあげよ)」にこ

キトリス「……うん、そうだよな。シモンは優しいもんな(あー、寝ぼけてたせいで変な事考えちまった。そろそろ寝よ)」

シモン「じゃ、師匠」

キトリス「ん、そろそろ……」

シモン「懺悔室に行こうか?」にこ

 

キトリス「え????」

 

その後、キトリスは夢の事はすっかり頭から抜け落ちるくらいドロッドロにイかされました!

シモンは隔世遺伝なのかなんなのか、初代様ととてもよく見た目をしています。