シモン18歳時代
in街中
子供「あ゛ーー、つかれたぁつかれたぁ!抱っこ抱っこ!!」
母親「そんな事言っても、お母さんも荷物持ってるから無理!自分で歩きなさい!」
子供「だぁっこーーー!」
子供が市場の往来の真ん中でジタバタしてるよ!
キトリス「あー、スラブさん。ありゃ、大変だな」
シモン「ったく、甘え過ぎだろ。疲れて寝転がっても誰も助けてくれないっての。死ぬぞ」
キトリス「いやいや、普通に親が居たら子供はあんなモンだよ。……しゃーないな。ちょっと行ってくるか」
シモン「師匠。今、手を貸しても良い事ないよ。泣けば抱っこしてくれるって次から更に泣くだけだから」
キトリス「大丈夫大丈夫。手は貸さない。シモンは先に帰っててくれ」スタスタ
シモン「ちょっ、師匠!……ってもーー。師匠置いて帰れるかよ」スタスタ
◇◆◇
母親「もうっ!いい加減にしなさい!」
子供「あ゛ーーーー!」ジタバタ
キトリス「スラブさん、こんにちは」ひょい
母親「あっ、キトリスさん。こ、こんにちは」
子供「あ゛ーーー!だっこーーー!」
母親「もう、しょうがないわね。わかっ」
キトリス「どうした、疲れたのか?」
子供「つかれたぁ!つかれたぁっ!」
キトリス「もう歩けない?」
子供「歩けない!!」
キトリス「じゃあ、俺と」
母親「あっ!あの、キトリスさん。いいですから!私が……」
キトリス「スキップしようか?」にこ
母親「え?」
子供「……すきっぷ?すきっぷってなに?」
キトリス「スキップ知らねぇの?すっごい、楽しいヤツなんだけどなぁ」
子供「……しらない」
キトリス「見てな。こうやんの」
キトリスは男の子の周りでスキップしたよ!めちゃくちゃ楽しそうな顔でスキップしてる!
男の子はそんなキトリスに思わず体を起こしたよ!
キトリス「ほら、飛ぶように足を前に出すと、一気に前に進むんだぜ?」
子供「こう?」
キトリス「そうそう!上手いなーー!手は、こう!ほら!」
子供「こう?」
キトリス「そうそう!最高じゃん!飛んでるみたいだろ?」
子供「ふふ!うん!」
キトリスは目をパチパチしてるお母さんに軽くウインクすると、そのまま男の子と家までスキップして帰ったよ!
キトリスと子供の去った後の市場
魚屋「キトリス、アイツマジですげぇな」
野菜屋「若いのに大したモンだよ」
道具屋「ありゃ、良い父親になるだろうなぁ」
防具屋「あぁいうのを夫に出来た女は幸せだろうね」
武器屋「キトリスなら嫁でも似合……って、シモン!?」
シモン「……俺の、俺のだから。あの人は……あの光は俺のだから!!!!!?」かっ
その後、シモンはキトリスを追いかけつつその場に居た全員に牽制をかけていったよ!
キトリスは子供の扱いが上手!