inダンジョン内
セイフ「テル」
テル「んー?」
テル、回収した弓の手入れ中。
セイフ「テルはなんで、あげん戦闘中も周りにの事に気ば配れると」
テル「どうしたー、急に?」
セイフ「テルは自分も攻撃しよるとに、よう周りば見てキビキビ動けるけん。何でかなっち思って。今日、ずっとテルば見よった」
テル「いや、待て。戦闘中は俺じゃなくて敵を見ろ。危ないだろ」
セイフ「…ごめん」しょぼ
テル「あ、そんな本気で怒ったワケじゃねぇから。今後気をつけてねってだけで(こういう風に素直に謝られると未だにビビる。これがリチャードだったら−−)」
−−−おい、リチャード。戦闘中は目の前の敵だけじゃなく、ちゃんと他のメンバーの動きも見ないと……
−−−うっせぇな!?なんで、後衛のお前が俺に指図すんだよ!うぜ!
テル(リチャードは口答えばっかりだったからなぁ)
セイフ「テル、怒ったと?」おず
テル「怒ってない怒ってない!こんなんでいちいち怒んねーよ(なんだ、この巨体から醸し出される5歳みは)」
セイフ「本当に?」おず
テル「ほんとほんと!(このデカイ鎧が可愛く見える日が来るとは…)」
テル「だいたい、セイフが前衛で敵を引き付けてくれてるからこそ、視界が広く取れるんだ。だから、俺が回りをよく見てられるのは、他でもないセイフのお陰だよ」ぽんぽん
セイフ「……」にこ
テル「さて、そろそろ行くか(鎧なのに表情が手に取るように分かってしまう……)」
セイフ「……」こく
テル(素直さか。この素直さが5歳みの正体なのか?……可愛い過ぎるな)
テルは無意識にセイフの頭をよしよししたよ!
セイフ「……」にこ
~帰り~
テル「……」すたすた
セイフ「……」すたすた
すたすた
テル「……ぁー」ふら
セイフ「テル、テル」
テル「ぁー?」
セイフ「ん」
セイフは眠そうなテルの前で背中を向けて膝をついたよ。
おんぶのポーズ。
テル「……んぅ」
テルは殆ど眠りこけながらセイフの背中に体を預けたよ!
セイフ「っしょ」
テル「……」
セイフ「……」すたすた
テル「……せいふ、そろそろ。うち、かえろう」
セイフ「ん」にこ
多分自分で歩いてるつもりなのか、テルはおんぶされると足がゆらゆら動く癖があるよ!
セイフ「……テル、ややこんごつして可愛かねぇ」
この夫夫、心の中でお互い5歳くらいに思っている!!