ランキング1位の小説家に推されている!

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15:好きなモノは、同じ熱を持った相手にこそ

八月も後半に差し掛かったある日。 その日も、ブルーマンデーの新しくなったエアコンは強めの冷風を送っていた。「なぁ、マスター。ちょっと最近、店の冷房が効きすぎじゃないかい」「猛暑日なんだから、このくらい涼しくていいんだよ。ねぇ、直樹君?」「あ...
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14:こうして、物語は冒頭に戻る——というパターンのお話

目を覚ましたとき、俺は病院にいた。 白い天井と、嗅ぎ慣れない薬品の匂いをぼんやりと感じながら、ベッドの脇に心配そうなマスターの顔を見た瞬間、俺は「やらかした」ことに気づいた。 まぁ、目が覚めてすぐに病院を出ることはできたものの医者からは「し...
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13:しゅき!正しくない日本語でしか、伝えられない気持ちがある

京明大学に入学して初めての前期テストが始まった。「あー、明日も明後日もテストかぁ。つかれたぁ」 俺はリュックを背負い、とぼとぼと学内を歩く。 テスト期間もすでに中盤。勉強不足は否めないが、論述形式の問題が多いおかげで、どうにか九十分間、答案...
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12:テスト前ほど、部屋の掃除をしてしまう〝あの現象〟に名前を付けよ

テスト前だというのに、俺は【ツク・ヨム】で新しい連載を始めてしまった。「よし、今日の更新分【予約投稿】っと」 タイトルは『無限廻廊の勇者』。 主人公の勇者が魔王に敗れてしまうものの、聖女から与えられた光の加護により、何度も死に戻りながら魔王...
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11:「有名税」は、誰に納める税金か

花織先輩から勇気づけてもらったあと、俺はその足でブルーマンデーへと向かった。「こんにちはー」 カラン、と喫茶店のドアを開けると、ひんやりとした空気の中に混じり、いつものコーヒーと煙草の匂いが出迎えてくれた。「お、直樹くん。久しぶりだねぇ」「...