<小話14>:みんなの楽しい日常

Twitterお喋りまとめ

 

【前書き】

その後の悲喜こもごも。

現世も前世もまとめてごった煮!

 

 

 

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【アウトの寝言】

 

 

アウト「……おぶ」

ウィズ「は?はぁ!?なんで俺と一夜を共にして寝言が“オブ”なんだ?おいっ、起きろアウト!どんな夢を見ているのか説明しろ!約束を増やすぞ!夢の中でも浮気は浮気だと!おい!」

 

マナの中

アウト『オブ、頼むから仕事しろ!ほんっと!オブ!オブ!インを裏に連れてくな!?」

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【アウトの病気】

 

 

アウト「ウィズ。どうやら俺は、また病気になってしまったらしい」

ウィズ「っな!どうした!?どこか具合でも悪いのかっ!?」

バイ「おいっ!何でソコでお前はアウトの下腹部……というかもう、ドコ触ってんだよ!?その手、まじで止めろ!」

ウィズ「何を言ってる。俺は神官だ。診察をしているまでだ」

バイ「こいつ……!」

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アウト「俺の病気」

バイ「アウト!何でも甘んじて受け入れんな!」

ウィズ「ほら、どこが苦しいんだ。言ってみろ」

バイ「もう片方の手を準備すんな!」

アウト「ちゅうにびょうって、どうやったら治るんだ?」

バイ「だから!大人になる事だよ!」

ウィズ「ほぉ。なら俺と共に大人になるとしようか」

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※補足

はいじ「着実にオッサン化の進むウィズ」

 

 

 

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—–金持ち父さん、貧乏父さん

【ヨルの悶絶】

 

 

—–ヨルは、俺の!

 

 

ヨル『眠れん。なぜだ。もうスルーは怒っていない。話もできた。踊りもした。あぁ、なんだ。コレは。いつもより時間も遅いのに。明日も早い。寝ないと体が保たんというのに。俺も、もう若くない。なのに、どうして…こんな、カナリヤを貰った、あの時みたいな気持ちになるんだ』

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———金持ち父さん、貧乏父さん

【FLOWより、days】

 

 

スルー『ふんふんふん』

イン『お父さん、ご機嫌だね!』

スルー『俺はかなりやに勝ったからな!ヨルは俺のになったんだ!』

イン『かなりや?』

スルー『かなりやっていうのは歌う

鳥だ!』

イン『(またすごい夢見てるなぁ)お父さんに、歌で勝てる人……鳥なんていないよ!』

スルー『その通り!』

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スルー『かなりやがどんなに上手に歌おうと、俺は絶対に負けない!これからも、ヨルを取られないようにいっぱい歌を練習するぞ!』

イン『おー!オレもオブに上手だねって言われたいから練習するぞー!』

スルー『じゃあ今日は一緒に歌いながら仕事をしような!』

イン『うんっ!そうしよう!』

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~♪

ヨル『ん』

オブ『歌だ。インの声だ』

ヨル『(スルーか)』

 

——-あの日、交わした約束は砕けて散った。激しく儚い記憶の欠片。例え二人並んで見た夢から覚めても、この想いわすれはしない、ずっと。追憶の日々が照らす、今を。

 

ヨル『…』

オブ『(え、何だろう。明るい歌なのに切ない)』

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ヨル『(良い歌声だ。カナリヤのよう…いや、それ以上だ。)…素晴らしい歌だ』

オブ『……おれは、なんだか、この歌はこわいです』

ヨル『そうか。お前にとって、あの歌は怖いか』

オブ『約束は守られないと駄目です。砕けてしまったら、それは破られたのと同じですから』

ヨル『……そう、だな』

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※補足

—FLOWより。days

 

はいじ「約束砕けさすのお前やからな。と、オブに言い散らかしたいです。そして、この曲も好きですね。大学の頃、エウレカハマったなあ」

 

 

 

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【小食のアウト】

 

アバブ「アウト先輩、また痩せましたねー」

アウト「そうか?」

ウィズ「確かに」

アバブ「アウト先輩がお昼食べないからですよ」

ウィズ「はっ!?」

アウト「最近、昼は眠くてさ」

ウィズ「おっ、お前。待て、朝は?」

アウト「うち、なんもないからなー」

ウィズ「夜は……此処で酒。有り得んっ!」

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アウト「でも最近はプラスが、よくわからん木の実をくれるから、それを食べてる」

ウィズ「木の実…頼むから、よくわからないモノを平気で口に入れないでくれ」

アウト「いや、それが美味しくってさ!今度の休み一緒にその実が取れる所に一緒に行くんだ!楽しみだなー」

ウィズ「……どうにかせねば」

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【アウトとプラスの楽しい毎日】

-木の実編-

 

 

アウト「プラスー。ここ、たくさん木の実が落ちてる」

プラス「だろう?帝国広域公園は俺の庭だからな!木の実だけじゃなく春はたっくさん食べられるモノがあるぞ!」

アウト「おぉ!ここに来れば、買い物にいかなくて済むから節約になっていいな!」

プラス「な!」

 

ウィズ「(あ、有り得ん…!)」

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アウト「プラス。このピンクの実は食べられるか?」

プラス「可愛いからきっと食べられる!」

 

ウィズ「(調べろ!?頼むから調べろ!)」

 

アウト「確かに!甘い匂いがする…美味しそう」

プラス「食べてみると一番分かるぞ!」

アウト「…うまっ!」

 

ウィズ「(…25の約束を26にする時がきたか)」

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※補足

その後、アウトとウィズの25の約束に、正式ではないものの一つの補足約束が追加された。

 

-補足約束事項-

何かわからないモノを安易に口に入れない。

 

ウィズ「こんな約束、正式に追加するのは……余りにも嘆かわし過ぎる」

 

※ウィズは休みの日、アウトの後をつけていたのでした。暇か。

 

 

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【アウトとプラスの楽しい毎日】

-プラスの眼鏡-

 

 

アウト「プラスはいつから眼鏡なんだ?」

プラス「ずーっとだ!生まれた頃から俺はあまり見えないからな!でも、昔は自分が見えてない事も分からなかったなぁ」

アウト「大変だったんだなー」

プラス「でも素敵だろ?このメガネ!」

アウト「うん!素敵だな!眼鏡っていいな!」

 

 

ウィズ「…かけるか」

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※補足

はいじ「これは、ウィズが木の実をとってるアウトを尾行して、会話を聞いている図ですね。きもちわるいね」

 

 

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【アウトとプラスの楽しい日常】

-宿営(キャンプ)の誘い-

in社員寮 プラスの部屋

 

 

プラス「アウト!今度の休み一緒に広域公園で宿営しないか!」

アウト「しゅくえい?」

プラス「外で野営して、ごはんを食べたり、焚き火をしたり、星空を眺めたりする楽しいことだ!」

アウト「外で?今は冬だから寒くないか?」

プラス「冬だからこそだ!焚き火のあったかさも、夜空も冬が一番素敵だ!」

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アウト「た、たしかに。それは冬が一番素敵だ」

プラス「冬は虫もこないし、ましゅまろを焼くとおいしい。そして、あまいココアもホッとする。星空を見ながらおしゃべりをするのは最高の素敵!」

アウト「………!やりたい!ウィズにやっていいか聞いてくる!」

プラス「ウィズ。確か恋人だったな!うん!聞いてくるといい!」

アウト「うんっ!」

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inウィズの酒場

 

アウト「ウィズ!今度の休みはウィズのところのお泊りはおやすみしていいか?」

ウィズ「……何故だ。そして、何があっても駄目だ」

バイ「やっば!コイツ!やっば!」

トウ「余裕のない男だな」

アウト「……えっと。プラスと、宿営を、したくて」

ウィズ「宿営……キャンプか。野外に寝泊まりなど論外だ」

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アウト「でも、宿営が大丈夫な公園だから……」

ウィズ「駄目だ」

 

ヴァイス「あんまり締め付けると、アウトから嫌われるよ」

 

アウト「っわ!ヴァイス!」

ウィズ「急に出て来るな。気持ち悪い」

ヴァイス「アウトの悲しさがマナの中に急に広がったからさぁ。あと、気持ち悪いってお前には言われたくないなぁ」

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ウィズ「25の約束に反する駄目だ。週末は必ず俺の所で…」

ヴァイス「お前さぁ、男なら相手の成長を阻害するような愛し方はやめな?狭量以前の問題だよ」

バイ「ガキの顔で格好良い事言うなー!その点、トウはウィズみたいにキモくない」

トウ「俺は、ウィズより余裕があるからな」

ウィズ「くっ」

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アウト「俺は我慢できる。25の約束を破ることになるって考えてなかったから今回は俺がいけなかった。だから」

ウィズ「アウト」

ヴァイス「え!それでいいの?」

アウト「うん、俺はウィズが大切だから、ウィズが嫌がることはしないんだ」

バイ「大切だったら嫌がる事はしねぇよなー」

ウィズ「ぐっ」

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ウィズ「誰がなんと言おうと俺は週末にアウトが俺の所に来ないのは……無理だ!!!狭量と言いたければ言えばいい!」

ヴァイス「う、うわぁ!生徒達に見せてやりたいよ!この見るに耐えないウィズ先生を!ねぇ!アウトもそう思うよね?」

アウト「(にこにこ)」

ヴァイス「出たよ世界レベルの器!」

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in社員寮プラスの部屋

 

アウト「……と言う訳で宿営はダメだって。ごめんな。一緒に行けなくて」

プラス「そうかー。恋人が駄目と言うなら、だめだな。でも1人宿営は飽きたもんなー。誰か一緒に行ってくれる人がいたらなぁ」

アウト「プラスも恋人を作るのはどうだ?」

プラス「…そうか!俺も恋人を作ればいいのか!週末探してくる!」

アウト「それがいい!」

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※補足

はいじ「最後の『一人が嫌なら恋人を作ればいいじゃない!』の台詞は、ケーキを食べればいいより相当傲慢すぎて、誰かに飛び蹴り加えてほしくなりましたね。この二人だからこそ、仲良しなのかもしれないですね」