シリーズお喋りまとめ
【金持ち父さん、貧乏父さん】&【前世組み】
——-前書き———
【お父さん】シリーズに関するおしゃべり。息子達もこちらに入ります。
————————
【ヨル、いい加減キレる】
——–ヨル、初めての湯舟。
ばしゃん!
スルー「あはは!ヨル!お前の家には熱い川まであって凄いな!」
ヨル「……はぁっ」
スルー「ヨル!早く!早くこっちに来い!一緒に泳ごう!」
ヨル「風呂で泳ぐな!?おいっ!だから!走ってこっちに来なくていい!」
スルー「んん!なんで怒るんだ!」
ヨル「だからっ!目のやり場に困るんだよ!?」
——一言——-
はいじ「前回のお風呂に入るお父さん達の続き。スルーはこの日『今日のヨルは怒りん坊だな!まったく!一体なんなんだ!』と、ぷんぷんして家に帰りました。そして、残ったのは、数時間経っても湯あたりから覚める事の出来ないヨルだけでした」
【スルーを飼うのはどうだ?】
ヨル『(スルー……本当に生きていて良かった。もし、一度でもアイツが思考を放棄したり、走る足を止めていたならば、きっと、アイツは今ここに居ないだろう。……アイツはこんな場所に居るべきではない。村人達から遠ざける為に、そう、屋敷へ連れ帰り……ずっと俺が傍に居てやれば。そうだ、スルーを屋敷で飼うというのはどうだろうか)………ん?っクソッ!
(今俺は何を思った!?なんなんだ!こんなエアみたいな腐った思考は!あり得ん!!)』
——–一言———
はいじ「自然と人に対して”飼う”という文字列が思考に現れるところに、ヨルの根っこにある”貴族感”が現れているのでした」
【あれも、これも貢ぎたい
~ヨルのスルーへの贈り物記録】
——あはは!ヨル、ありがとう!(ヨルの妄想)
ヨル『今日は何を持って行こうか……』
オブ『オルゴールを取り寄せてくれ』
執事『どのようなモノになさいますか?』
オブ『出来るだけ明るい曲調で、あまり派手でないもの。でも、少しだけでいいからキラキラしてるものがいい』
ヨル『ふむ、オルゴールか』
——–一言——–
はいじ「勢いついた金持ちは際限がない」
【スルー、オルゴールへの嫉妬】
ヨル『スルー、これを』
スルー『ん?なんだ?この立派な箱は』
ヨル『開けてみるといい』
スルー『あけ……っ!』
~♪
スルー『は、箱が歌った!』
ヨル『どうだ?綺麗な音色だろう』
スルー『っ!?ヨル!俺のほうが上手に歌えるぞ!俺の方が、歌だってたくさん知ってる!』
ヨル『は』
スルー『おっ、俺が今から歌う!聞いてくれ!』
ヨル『わかったわかった!スルー!お前の歌声が最も素晴らしい!だから、頼む!もうやめてくれ!これ以上歌うと、声が枯れるぞ!』
~♪!
——一言——-
はいじ『スルー。オルゴールに嫉妬して、一晩中歌い続ける。その後、スルーの声は暫く枯れました。ヨルの貢物計画、オルゴール失敗』
【息子のネタをパクる父】
ヨル『オブ、こないだ取り寄せたオルゴールは、インに渡したのか?』
オブ『えっ!?えっと……!(なんでお父様がその事を知ってるんだ?)』
ヨル『どんな反応だった』
オブ『喜んでは、くれました』
ヨル『は?』
オブ『でも、高価過ぎるからって受け取って貰えなかったです』
ヨル『ふむ、そうか』
ヨル『次は、インに何を渡す予定だ』
オブ『え?あ、すみません。無駄遣いをしてしまって』
ヨル『そんな事は言っていないだろう。次は何を渡すのかと聞いているんだ』
オブ『(なんなんだ!?)まだ、決めてません』
ヨル『そうか、決まったら必ず俺にも報告するように』
オブ『は、はい(いやだ)』
——–一言——–
はいじ「ヨル、ネタのなさに息子の案をパクりにかかる」
【あれも、これも貢ぎたい
~ヨルのスルーへの贈り物記録】
ヨルの嫉妬ver
—-ヨルの屋敷に避難させた兎を、覗かせてもらっているスルー。
(※スルーは自宅に兎を飼っていると、オポジットに勝手に捌かれて食べられるので、しばらくヨルの屋敷に避難させてもらっています)
スルー『可愛いな、可愛いな。なんでそんなに可愛いんだ?白くてもこもこだからか?そういえば、けもる達も白くてもこもこだもんな。白くて、もこもこなものは何でも可愛い。うふふ、素敵だな。お前達は最高だぞ』
ヨル『…ふうむ』
—–次の晩。
ヨル『スルー、これをやろう』
スルー『なんだ、ヨルは最近、ずーっと俺にモノをくれようとする!いらんぞ!』
ヨル『ほら』
スルー『はっ!』
ヨル『お前は、“ふわふわ”したものが好きなのだろう』
スルー『これは!け、け、けもる!どうしてここに!?』
ヨル『…けもる?何だソレは』
スルー『けもる、こんなに小さくなって!どうして、ヨルが小さな”けもる“を持ってるんだ?』
ヨル『いや…けもる、というのが何かは知らんが、ソレは羊を模した愛玩用の人形だ』
スルー『あいがん……難しい。つまり、これは、息をしていないから、死んでるけもる、ということか?』
ヨル『違う!』
スルー『……死んでるけもる』
ヨル『だから、違うと』
スルー『っかわいい!これは!死んでるけど、かわいいな!ヨル!これは!すてきだ!ふかふかだ!』
ヨル『っ』
スルー『この子なら、死んでるからオポジットも食おうとしてこない!小さいから一緒に寝る事もできる!大好きだ!ありがとう!ヨル!』
ヨル『……』
ヨル『間違えた』
スルー『え?』
ヨル『悪いな、スルー。それはオブへの贈り物だった事を失念していた』
スルー『あ、え、あ。そうか……そうか。なら、返さねばな……』
ヨル『ぐ』
スルー『可愛い死んだけもる。サヨナラだな。オブに大事にしてもらうんだぞ』
ヨル『…う』
スルー『…』
ヨル『…』
——-一言—–
はいじ「ヨル、自身のいらぬ嫉妬のせいで、誰にも渡せぬ羊のぬいぐるみが部屋に飾られる事となる。見る度にスルーの悲しい顔を思い出して自己嫌悪する」
【オブ、死んでるけもるは元気か?】
スルー『おっ!オブじゃないか!やぁやぁ!』
オブ『……』
スルー『とうとう無視か!?返事もしないようになったのか!?』
ダダダダっ!
オブ『もうっ!なんなんですか!?おれは、スルーさんに用事なんかないんです!』
スルー『お前になくとも、俺にはあるんだ!というか、たまには俺への用事も作ってくれ!!』
オブ『また、そんな意味不明な無茶を……』
オブ『で、用事ってなんですか?』
スルー『そうそう!死んでるけもるは元気かなーって!父親からふわふわの、死んでる、小さなけもるを貰っただろ?』
オブ『びっくりする程、一つも理解できないっ!』
スルー『だーかーらー!死んでる、ふわふわの、小さい、けもる!だよ!貰っただろう!?』
オブ『情報が区切られただけで、一切増えない、だと』
スルー『まったく、オブ。お前じゃ話にならないな!』
オブ『絶対にスルーさんにだけは言われたくないんですけど!?』
スルー『……もうっ!オブのバカ!なんで分かってくれないの!?もう!もう!』
オブ『オイ、腹立つからインの真似だけは止めろよ……!』
スルー『こ、怖いな!11歳なのに……怖すぎる!ご、ごめんなさい』
オブ『……(ぎろ)』
——–一言——–
はいじ『この二人のやりとりを書くのが、意外と好きです』
*本家サイト【米騒動】限定掲載作品*
【ヨル×スルー】R18作品
【ヨルとスルーの種まき遊び】関連お喋り。
(簡易説明:ヨルとスルーがじゃれ合っているうちに、種まきと称して、風呂場で何度も情交をするR18なお話です)
※こちらのお喋りはR18ではありません。
【思春期男子ヨル(31)】
イン『あーっ!ヨルさん!オブ!こんにちは!』
ヨル『あぁ』
オブ『インッ!』
スルー『インー!どこだー!お前が来なきゃ種まきできないだろうがー!』
ヨル『…っ!!』(びくっ)
イン『あぁ、まだ喋ったばっかりだったのに。もう行かなきゃ。じゃあね、二人共』
オブ『またあとでね!イン!』
——一言——
はいじ「種まきに異様に反応するヨル。思春期か」
【続・思春期男子ヨル(31)】
——まだ引きずる【種まき話】
ヨル『(さて、今後の補正計画と、村の合併についてだが…)』
スルー『イン、この穴に種を入れろー』
イン『はーい!』
スルー『たくさん、たくさん蒔け!いっぱい作るぞ!』
イン『マジュラの種は深く蒔け!だね』
スルー『そう、深く!奥に!』
ヨル『…クソっ』
——一言——
はいじ「どこまで行っても、下世話な想像に花を咲かせてしまうヨル」
【続続・思春期男子ヨル(31)】
ヨル『オブ、もうすぐ俺は街道の補正に入る。本家とのやり取りや、事務関連はお前がやりなさい』
オブ『はい、わかりました』
イン『お父さーん!マジュラの種がまだ余ってるー!』
スルー『そうか!なら、まだまだ種まきできるな!イン!俺達は、まだまだ“種まき親子”だ!』
イン『あれ?オレ達は“ばいしゅんふ親子”じゃなかったっけ?』
スルー『春売りは、もう花が無いから閉店だ!今は“種まき親子”が開店したんだ!』
イン『おー!種まき親子……かっこいい!』
スルー『なー?二人でいっぱい種を蒔くぞー!』
オブ『(“売春婦親子”なんて。また、あんな事言ってる……スルーさん、インに変な事ばっかり教えないでって言わないと)……っって、え!?お父様!?』
ヨル『っ種まき親子……(何を想像してるんだ、俺は)』
オブ『お、お父様?だ、大丈夫です、か?(顔が真っ赤だ……っていうか、そっち?種まきの方?なんで?)』
ヨル『あ、あぁ。大丈夫だ……先に、戻っていなさい』
オブ『は、はぁ。分かりました』
ヨル『……はぁーーー』
スルー『じゃあ、今回は俺が穴を掘る!そしたら、イン!お前が蒔け!』
イン『はーい!じゃあ、後から種まきは交代しよう!お父さん!』
スルー『いいな!どっちが上手に種まきできるか勝負だ!』
ヨル『…………くそっ』
———一言——–
はいじ『自分の想像に自己嫌悪しつつ、落ち着くまで動けない思春期ヨル』