※会話文のみ
〜♪
ゴウキ「ん?何だ?…電話?」
—–
非通知
—–
ゴウキ「は?非通知?キモ」
〜♪
ゴウキ「しっつけぇな……ん?」
—-これ、俺の携帯の番号。
—-俺ん家。スマホも電話もないよ?
ゴウキ「っ!まさか!」
〜♪…ピタ
ゴウキ「う、あ…これ、ぜってー、あられだろっ!クソッ」
ゴウキ「また掛けて来い、また掛けて来い」加持祈祷
…シン
ゴウキ「あ゛ぁっ!クソ!何やってんだ!俺!何回もかけれる程、あられが金持ってるワケねぇだろうが!!」ジタバタ!
母「何暴れてるのー!?うるさいわよ!」バタン!
ゴウキ「うっせぇ!黙れ!あとノックしろっつってんだろうが!」
母「はぁ?まったく反抗期なんだから!もう遅いんだから、早く寝なさいよ!」バタン!
ゴウキ「あー、クソ。まじでウゼェ」
シン…
ゴウキ「…つーか、待てよ。非通知っつー事は、どっか公衆電話でかけたんだよな。家電ねぇつってたし……こんな時間に、アイツどこまで行きやがった!?」ガバッ!
(ゴウキ妄想)
—-あーぁ。ゴウキと繋がりたかったのになぁ。
ゴウキ「クソッ!何で俺はすぐ電話に出なかった!(つーか、ヤりてぇ!)いや、待て。こんな夜遅くにあられの奴…またワケわかんねぇヤツに捕まってねぇ…よな?」
(ゴウキ妄想)
—-バイト?お金もいっぱい貰える?はい!やります!
ゴウキ「あ゛ぁぁぁっ!クソクソクソクソッ!ありえねぇぇぇっ!!」ガンガンガンガン!
母「良い加減にしなさいって言ってるでしょう!?」バンっ!
ゴウキ「ちょっと出かけてくる!」
母「はぁっ!何言ってんの!?どこに!?」
ゴウキ「友達ん家だよ!?」
母「ダメよ!何時だと思ってるの!?」
ゴウキ「こんな時間だから行くんだろうが!ウゼェわ!ほっとけ!クソババアが!」
母「はぁ!?ちょっ!パパ!パパー!ゴウキがー!」タタタッ
ゴウキ「誰があんなクソ親父の言う事なんて聞くかっつーの!…今のうちに出る!」ばっ!
—-
—
ゴウキ「(あられあられあられ!)あ゛ぁぁっ!!」爆走!
あられ「うーん。ゴウキ、電話出なかったなぁ。もう寝てたかな」とてて
ゴウキ「っ!あられぇぇ!!」
あられ「っへ!?ゴウキだ!」
ゴウキ「っはぁ、っはぁ、っはぁ!」
あられ「え!ゴウキなんで此処に居るの!?」
ゴウキ「っお、はぁ、お、まぇが、っはぁはぁ、でんわ…」
あられ「す、座ろ!」
—5分後
ゴウキ「お前だろ、電話したの」
あられ「うん。10円拾ったから1回かけてみたくて」
ゴウキ「…マジでごめん。出れなくて」
あられ「えっえっ?いいよ!電話は出れない事もあるし!…もしかして、ゴウキはそれで走って来てくれたの?」
ゴウキ「だって、あられ。すぐ変な奴に引っかかるし」
あられ「あはは!ゴウキは良いヤツだなー!」
ゴウキ「…良いヤツなモンかよ。俺が番号教えた癖に、非通知キメぇとか言って出ねぇとか」
あられ「ひつーち?知らない人ってこと?」
ゴウキ「まぁ、そんなとこだ」
あられ「ふふ。じゃあこれから“ひつーち”は“あられ”って事にして?」にこ
ゴウキ「ゔ」
ゴウキ「わかった(完全に、今のでキた)」
あられ「それに、繋がらなかったからまだ10円残ってるんだー。だから、また掛けられるよ!」にこー!
ゴウキ「あ゛ーー!(可愛い抱きたい!ムラムラする!)」
あられ「うわっ!?」
ゴウキ「なぁ…今日、あられん家、親居る?」
あられ「居ないよー」
ゴウキ「だったら、今からお前ん家に…」
〜♪
あられ「ゴウキ、スマホ鳴ってる」
ゴウキ「あー、あぁぁ!クソババァ!」
あられ「お母さん?」
ゴウキ「いや、非通知だ。こんな奴知らん」
あられ「ひつーち?」
ゴウキ「ああ」
あられ「じゃあ出ないと!ひつーちは“あられ”だ!」
ゴウキ「っ!」
ゴウキ「クッッソーー!早く大人になりてぇっ!」ピッ
母『アンタどこ行ってるの!?早く帰って来なさい!パパもカンカンだからね!?』ギャンギャン!
ゴウキ「ウルセェ!さっさと独り立ちしてやっから見てろよ!?」
あられ「ゴウキの家は賑やかだなぁ…いいな(父ちゃんいつ帰って来るのかな)」
未消化のネタ吐き出しでした。長。
ゴウキは言うてまだ14歳なんだよ、ってネタ。あられ視点だと大人っぽいですが、所詮ゴウキも中学2年生。ただのヤりたい盛りの思春期です。
その後、ゴウキはあられ用に何かある度に十円玉を渡すようになりました。
ゴウキ「あられ、十円」
あられ「わーい!」