番外編5:非通知は“あられ”(ゴウキ×あられ)

※会話文のみ

 

 

 

〜♪

ゴウキ「ん?何だ?…電話?」

 

—–

非通知

—–

 

ゴウキ「は?非通知?キモ」

 

〜♪

 

ゴウキ「しっつけぇな……ん?」

 

—-これ、俺の携帯の番号。

—-俺ん家。スマホも電話もないよ?

 

ゴウキ「っ!まさか!」

 

〜♪…ピタ

 

ゴウキ「う、あ…これ、ぜってー、あられだろっ!クソッ」

 

 

ゴウキ「また掛けて来い、また掛けて来い」加持祈祷

 

…シン

 

ゴウキ「あ゛ぁっ!クソ!何やってんだ!俺!何回もかけれる程、あられが金持ってるワケねぇだろうが!!」ジタバタ!

 

母「何暴れてるのー!?うるさいわよ!」バタン!

ゴウキ「うっせぇ!黙れ!あとノックしろっつってんだろうが!」

 

母「はぁ?まったく反抗期なんだから!もう遅いんだから、早く寝なさいよ!」バタン!

 

ゴウキ「あー、クソ。まじでウゼェ」

 

シン…

 

ゴウキ「…つーか、待てよ。非通知っつー事は、どっか公衆電話でかけたんだよな。家電ねぇつってたし……こんな時間に、アイツどこまで行きやがった!?」ガバッ!

 

(ゴウキ妄想)

—-あーぁ。ゴウキと繋がりたかったのになぁ。

 

ゴウキ「クソッ!何で俺はすぐ電話に出なかった!(つーか、ヤりてぇ!)いや、待て。こんな夜遅くにあられの奴…またワケわかんねぇヤツに捕まってねぇ…よな?」

 

(ゴウキ妄想)

—-バイト?お金もいっぱい貰える?はい!やります!

 

ゴウキ「あ゛ぁぁぁっ!クソクソクソクソッ!ありえねぇぇぇっ!!」ガンガンガンガン!

 

母「良い加減にしなさいって言ってるでしょう!?」バンっ!

 

ゴウキ「ちょっと出かけてくる!」

母「はぁっ!何言ってんの!?どこに!?」

ゴウキ「友達ん家だよ!?」

母「ダメよ!何時だと思ってるの!?」

 

ゴウキ「こんな時間だから行くんだろうが!ウゼェわ!ほっとけ!クソババアが!」

母「はぁ!?ちょっ!パパ!パパー!ゴウキがー!」タタタッ

 

ゴウキ「誰があんなクソ親父の言う事なんて聞くかっつーの!…今のうちに出る!」ばっ!

—-

ゴウキ「(あられあられあられ!)あ゛ぁぁっ!!」爆走!

 

あられ「うーん。ゴウキ、電話出なかったなぁ。もう寝てたかな」とてて

 

ゴウキ「っ!あられぇぇ!!」

 

あられ「っへ!?ゴウキだ!」

ゴウキ「っはぁ、っはぁ、っはぁ!」

あられ「え!ゴウキなんで此処に居るの!?」

ゴウキ「っお、はぁ、お、まぇが、っはぁはぁ、でんわ…」

あられ「す、座ろ!」

 

—5分後

 

ゴウキ「お前だろ、電話したの」

あられ「うん。10円拾ったから1回かけてみたくて」

ゴウキ「…マジでごめん。出れなくて」

あられ「えっえっ?いいよ!電話は出れない事もあるし!…もしかして、ゴウキはそれで走って来てくれたの?」

ゴウキ「だって、あられ。すぐ変な奴に引っかかるし」

 

あられ「あはは!ゴウキは良いヤツだなー!」

ゴウキ「…良いヤツなモンかよ。俺が番号教えた癖に、非通知キメぇとか言って出ねぇとか」

あられ「ひつーち?知らない人ってこと?」

ゴウキ「まぁ、そんなとこだ」

あられ「ふふ。じゃあこれから“ひつーち”は“あられ”って事にして?」にこ

ゴウキ「ゔ」

 

ゴウキ「わかった(完全に、今のでキた)」

あられ「それに、繋がらなかったからまだ10円残ってるんだー。だから、また掛けられるよ!」にこー!

ゴウキ「あ゛ーー!(可愛い抱きたい!ムラムラする!)」

あられ「うわっ!?」

ゴウキ「なぁ…今日、あられん家、親居る?」

あられ「居ないよー」

 

ゴウキ「だったら、今からお前ん家に…」

 

〜♪

 

あられ「ゴウキ、スマホ鳴ってる」

ゴウキ「あー、あぁぁ!クソババァ!」

あられ「お母さん?」

ゴウキ「いや、非通知だ。こんな奴知らん」

あられ「ひつーち?」

ゴウキ「ああ」

あられ「じゃあ出ないと!ひつーちは“あられ”だ!」

ゴウキ「っ!」

 

ゴウキ「クッッソーー!早く大人になりてぇっ!」ピッ

 

母『アンタどこ行ってるの!?早く帰って来なさい!パパもカンカンだからね!?』ギャンギャン!

ゴウキ「ウルセェ!さっさと独り立ちしてやっから見てろよ!?」

 

あられ「ゴウキの家は賑やかだなぁ…いいな(父ちゃんいつ帰って来るのかな)」

 

 

未消化のネタ吐き出しでした。長。

ゴウキは言うてまだ14歳なんだよ、ってネタ。あられ視点だと大人っぽいですが、所詮ゴウキも中学2年生。ただのヤりたい盛りの思春期です。

その後、ゴウキはあられ用に何かある度に十円玉を渡すようになりました。

 

 

ゴウキ「あられ、十円」

あられ「わーい!」