番外編2:二人の朝の習慣(ケイン×ラティ)

 

ケインの朝イチの日課

(ラティは隣でぐっすり寝ています)

 

空が白み始めた頃。

ケインはベッドの上でラティの日記を読んでいるよ!

 

ケイン「…」

 

——-

親愛なる ケイン

 

ねぇ、ケイン。聞いてよ。

最近、スティーブ殿下が鞭打ちの度に、僕に服を脱ぐように言うんだ。今日も言われた。

 

もーー、ほんっとうに嫌だ。

痛いからっていうのもあるけど、スティーブ殿下はなんだかとても嫌な目で僕を見るんだ。

 

どんな目かって?うーん、そうだな。

 

あの目で見られると、背中にもじゃもじゃの毛虫が沢山くっついたみたいな気持ちになるんだ。

ね、気持ち悪いでしょ?

 

僕は知ってるよ。

昔、民衆の風俗学を学んだ時に本に書いてあった。そういう特殊性癖を「どえす」って言うんだ。

 

「どえす」っていうのは、他人を痛めつけたり、嫌がる顔を見ると興奮する「へんたい」の事だよ。

スティーブ殿下もきっとそう。彼は「どえす」の「へんたい」に違いないよ。

 

……ごめんね、ケイン。

君にこんな気持ち悪い話を聞かせて。優しい君には一番ほど遠い世界の言葉だよね。今のは忘れて。

 

さぁ、今日はもう寝よう。明日は僕が服を脱がされないように願ってて。

またね。

 

ラティより。

——-

 

ケイン「っふーーーー」

 

ケインは本を広げたまま天を仰ぎ見て深く息を吐いたよ!その眉間には青筋が何本も浮かんでいる!

 

ケイン(スティーブの奴……もっと痛めつけてコロすんだった。なんであの時の俺はあんなにあっさりと息の根を止めちまってんだよ。あーー、クソクソクソクソクソっ)

 

ケインは何度も何度も同じページを読み返してるよ!ずっと小さな声で「くそ」って言ってる。

相当怒って……

 

ケイン(ドSの変態……か。ラティがそんな言葉を知っていたなんて。なんか……クるな)

 

なんかちょっとニヤニヤしてるよ!変態だ!

 

ラティ(……ふふ。ケインがケインを読んでる)にこ

 

ラティの日課は、寝たふりをしてケインがケインを読む姿を盗み見る事だよ!

 

平和な朝……だね!