番外編3:ミハルちゃんが友達を連れて来た!(くつろぎ→←マスター+ミハルちゃん達)

 

in金平亭

 

カラン

 

マスター「いらっしゃいま……あ!」

ミハル「ますたー!お疲れ様でーす!」

友達「わー!おしゃれなお店ー」

ミハル「ねー!れとろー?でしょ?」

友達「うん!凄くレトロでおしゃれ!」

 

マスター(若い子にはこの店がレトロに見えるんだ、この店……古いだけなのに)

ミハル「ますたー!この子は学校の友達です!そういえば、ゆうが君はー?」

マスター「寛木君は今休憩中だよ。連れて来ようか?」

 

ミハル「別にいいでーす!今日はこのお店を、友達にフキョーしに来ただけなので!」

マスター「ふふ、ありがとう。じゃあ、二人共ゆっくりして行ってね」にこ

友達「は、はい!」ぱっ

ミハル「はーい!じゃあ、アッチに座ろうー!」テテ

友達「うん!」テテ 

 

マスター(ミハルちゃんが、初めてお店に友達を……)

 

——–私、このお店好きです。でも、友達は呼べない

 

マスター(……う、うれしい)ジワ

 

マスターは泣き虫なので、嬉しくてもすぐに泣きそうになるよ!

 

マスター(せっかく来てくれたんだから、田尻さんに友達を連れて来て良かったって思ってもらえるようにしないと)ぐずっ

 

◇◆◇

 

休憩室

 

マスター「く、寛木君!」ばっ!

寛木「なに、客でも増えた?」

マスター「あ、あの!休憩中わるいんだけどね…」

寛木「なにその目。アンタ、また泣いたの?最近クレーマーとか来てなかったのに……どいつ?俺が出るよ」すく

 

マスター「ち、違う!ってか、まだ泣いてないし!」真っ赤!

寛木「まだ、だろ。もういいよ、アンタの泣き顔は見飽きた。何て言われたの」

マスター「な、何も言われて……っちょ!泣黒子触らなくていいから!泣いてないから!」真っ赤!

 

寛木「はっ、何照れてんだよ(かわ…っいくねぇ!こんな塩顔、俺のタイプじゃねぇし!)」真っ赤!

マスター「っっいや、照れてないです!びっくりしただけです!他意はありませんっっ!(めちゃくちゃ怒ってるぅっ)」仰け反り

 

寛木「おいっ、何逃げてんだよ!てか、誰に泣かされたのか言えっての!」ぎゅっ

マスター「いや、だから泣いない…っあ、ぅ(あっあっ、手をっ、握られて…)」真っ赤!

寛木「強がるな!(か、かわ…)」真っ赤!

 

しばらく二人は休憩室中を照れながら駆け回りながら過ごしたよ!完全なる両片想い期!

 

ミハル「もー、ますたー。ゆうが君と二人でイチャついてないで注文に来てくださいよー!!」ひょい!

 

マスター「はっ!」

寛木「いや、別にイチャついてねぇし!」更に真っ赤!

 

寛木君、マスターがちょっと泣きそうになっただけで気付けるようになったよ!自分以外にマスターを泣かせるヤツを、寛木君は許さないんだね!