前回の続き!
ミハル「マスター!またトモダチ連れてきましたー!」
友達「こんにちは」ぺこ
マスター「っ!また来てくれたの!?ありがとう!」タタッ
ミハル「そー!この店気に入ったって!ねー?」
友達「はい。あの、珈琲って苦くて苦手だったけど、ここのなら飲めたので」
マスター「っっ!!そっか!ゆっくりして行ってね」ぱぁっ!
友達「あっ、はい。ありがとうございます」
ミハル「ねー、苦くて苦手ってなんかウケるねー?」にこ
友達「私はミハルがウケるよ」
マスター(あーー、こうしちゃいられないっ!)
◇◆◇
ドタドタドタ!
バン!
マスター「寛木君!またミハルちゃんが友達を連れて来てくれたらから、彼女達の所に今度こそ商品を持って行ってくれる!?」
※前回はミハルちゃんが自分で持って行きました
寛木「はぁ?なんで、また俺が。つーか、今休憩中なんだケド?アンタが持って行けばいいだろ?」
マスター「休憩はその分また取っていいから!」
寛木「あーー、もうメンドくせぇーー」
マスター「そう言わないで!格好良い子に対応してもらった方が、女の子は嬉しいと思うから」にこ!
寛木「ったく、もう今回だけだからな(かっこいい……まぁ、その辺のアイドルよりは、まぁなーーー)」
寛木君、マスターに格好良いって言われてなんだかんだ機嫌良くホールに出て行ったよ!
◇◆◇
寛木(えーっと、ミハルちゃんは……あそこか)スタスタ
ミハル「また一緒に来てくれてありがとねー。ますたー喜んでくれてた!」にこ!
友達「ううん。珈琲が美味しくて飲めたのは本当だし」にこ!
寛木(っは。女子高生にコーヒーウマいって言われてはしゃいでたワケか。それで俺を……ったく、子供が初めて家に友達連れて来て喜ぶ母親かよ)
寛木君!なんだかんだ、マスターが嬉しそうで自分も嬉しかったみたい!
友達「それに、あのマスターさん。優しくて好きだなって」にこ
ミハル「えっ!?」震撼
寛木「え?」震撼
友達「落ち着く雰囲気のマスターさんだよね。さっき嬉しそうに笑った顔も可愛かった」
ミハル「わ、わ、わかるーー!」
ミハルちゃん、友達に自分の好きな人を褒められて焦りつつ、同志が見つかったみたいで嬉しさの方が勝っちゃった!
寛木「お客様ーー!珈琲とケーキお持ちしましたー!(なんで女子高生にモテてんだよ!?あんなド平凡がっっっ!)」ド焦り
ミハル「あ、ゆうが君だー。マスターが良かったのにぃ。ねー?」
友達「あっ、いや!そんな事は……!」あせあせ
寛木「はは。じゃあ自分で取りに来なさい。ミハルちゃん(なんか俺が気ぃ遣われてるしっっ!!!)」
◇◆◇
バタン
マスター「あ、寛木君。ありがとう!助かったよー!」にこー!
寛木「……」じっ
——–さっき嬉しそうに笑った顔も可愛かった
寛木「……あり得ねぇだろ」スン
マスター「え、どうしたの?」
寛木「次からも、ミハルちゃんの友達には俺が対応してやるよ」スン
マスター「え、いいの!ありがと!きっとその方が女の子達もよろこ」
寛木「つーか、女子高生に対してアンタみたいなのがへらへらしてたら通報案件だから。もっと締まりのある顔しろよ」
マスター「っあ、あ!そ、そうかな(そうかも!)」オロ
寛木「だいたいさぁ、過剰に喜び過ぎて接客としての―ーー」くどくど
その後、寛木君は焦りとヤキモチのせいで久々にマスターを泣かせるまで説教したよ!
マスター「ご、ごめ。き、きをつけ、まず」しくしく
寛木「大人の癖にすぐ泣いてんじゃねーしっ!俺、間違った事言ってねぇし!(この人が一番可愛いのは笑顔より泣いた時だしっっ!!!!)」
寛木君はマスターの前では、まだコドモ!!!