——本編後。いつものお風呂。
スポンジラティが大活躍した後!
ケイン「ラティ、のぼせてないか?」
ラティ「だっ……大丈夫だよ!」
ケイン「そんな事言って、ラティはすぐに倒れるからな(まぁ、俺が無理させるからだけど)」
ケインはスッキリした顔をしてる!
でも、お風呂に入って汚れを落としたからじゃないよ!ナニをしてたか分かるよね!?
ラティ「あのね、僕は最近少しだけ体力がついてきたんだよ」にこ
ケイン「体力が?(いや、全然付いてないだろ)」
ラティ「そう!」
ケイン「(ラティにしては、えらく自信満々だな。ラティが筋トレ……いや、それはないだろ)何かしてるのか?」
ラティ「えっと、ケインがケイン(鎖)をもう必要ないって言って外してくれたでしょう?だから、最近ね、書庫と部屋を行ったりきたりして本を読んでるんだ。重い本を抱える事も多いから、前よりは腕も少ししっかりしてきたみたいなんだ」にこ
ラティの枯れ枝のような腕を前に、ケインは苦い表情がバレないようにお湯で顔を洗ったよ。
ケイン「それは、まぁ……良かったな」
ラティ「うん!」にこー!
ケインも大人になって、子供の頃のようにラティを頭ごなしに茶化す事も「少なく」なってきたよ!
ラティ「それで、本に書いてあったんだけどね。お風呂で足のふくらはぎをマッサージすると、疲労回復とか免疫力が上がったりするんだって」
ケイン「ふーん(そろそろ上がるか)」
ケイン、興味ない事への反応が雑!
でも、ラティは気にしないよ!子供の頃からこんなだもんね!
ラティ「ケイン、足を出して。僕がマッサージをするから」
ケイン「え、いいよ。別に疲れてないし」
むしろスッキリして気分爽快だね!
ラティ「ううん、ケインは毎日訓練で大変なんだから。僕に出来る事をさせて欲しいんだ」
ケイン「いや、もうラティは十分ヤってくれてるよ」
ほんとにな!!!?
ラティ「ううん、僕は何も出来ない……ただの人質の価値しかないけど。それでも少しくらいケインの役に立ちたいんだ。だから……」
ケイン「分かった分かった。じゃあ頼むよ(ラティのこの自己肯定感の低さは……どうにかしないと)」
ラティ「うん!じゃあ、足を出して!」
ラティはケイン浴槽の中でケインのふくらはぎに触れると本で読んだマッサージを始めたよ!
ラティ「ふくらはぎを持ち上げて……お、おもい……ん、っぅ」
ケイン「……」じっ
ラティ「指でふくらはぎの、側面を押して……か、かたい……っぁ、はぅ」
ケイン「……」じっ
ラティ「両手で、下から上になぞるように……ンぅ」
ケイン「……なぁ、ラティ」
ラティ「っはぁ、っはぁ。ど、どうしたの、ケイン」
ケイン「別のマッサージを頼みたいんだ。ラティにしか治せないヤツだ」
ラティ「僕にしか出来ない……?」
ケイン「ああ、ラティにしか出来ない」
ラティ「っっわかった!僕、ケインの為ならなんでもするよ!僕は最近体力が付いたからね!」ぱぁぁ!
ケイン「ああ、その体力を俺に見せてくれ」真剣
可愛かったケインをこんなエロオヤジみたいにした原因はどこにある!社会か!社会が悪いのか!
その後!無事にラティは気を失うまでケインに抱き潰されました!
ラティ「……う、うぅ」ぐったり
ケイン(またやってしまった……)ズン
ケインが自分の理性の手綱を自分で握れる日は、果たしてやってくるのか——!