第1章:酔いの余韻に酔いしれて

第1章:酔いの余韻に酔いしれて

幕間:世界の全て

--------- ------ ---- 足音が聞こえる。 軽快で、元気な足音。 それが聞こえてくると、僕の心はフワッと軽くなる。けれど、そのフワッとした気分は次の瞬間、だいたい小さく萎む 事はなかった。 聞こえてきた足音は2つあり、遠く...
第1章:酔いの余韻に酔いしれて

9:謎の人物

そう考えている間に、俺の目の前には一人の大きな男が立っていた。年は多分俺と同じ位だろう。 とにかくデカく屈強な体躯のその男は、俺を見下ろしながらながら、ポロリと涙を零していた。  俺の作り話に感動しちゃった一人かよ。まいったな。俺、吟遊詩人...
第1章:酔いの余韻に酔いしれて

8:謎の再会

「……キミの親友や妹も、きっとこの世界でキミを探しているよ」 「いえ、会えなくてもいいんです。皆、過去も今も幸せでいてくれたら」 「キミって奴は………!」  画家はまた涙をボロボロと流し始めると、二人してまた号泣した。  俺。わかったわ。泣...