第4章:俺の声を聴け!

第4章:俺の声を聴け!

209:人間とエルフ

「クリプラントが何であんなに頑なに国を閉じてるか分かるか?」「……何だよ、急に」「なぁ、何でだと思う?」 多くの人々が行きかう中央通りのような道を歩きながら、エイダは迷いなく歩を進める。俺はただそれに付いて行くだけだ。「エルフが……血を混じ...
第4章:俺の声を聴け!

208:リーガラントの首都

〇 腰が痛い。「おーし、ここがリーガラントの首都だ。どうだ、クリプラントで生活してたお前にはビックリだろ?な?なぁ、おい。サートーシぃ?」「あ?あぁ、うん」 俺は隣で得意気な様子で手を広げて見せるエイダに、腰をさすりながら返事をした。あぁ、...
第4章:俺の声を聴け!

207:一度のノックは、

同じくらいイーサも好きになってしまった。「……っはぁ、っは」 俺は卑怯だ。そんな自分の卑怯さに、呼吸が少しずつ荒くなる。 こんなの、金弥の時と同じだ。金弥が寝ている俺にキスをする。仕方ないから、黙ってキスを受け入れてやる。俺の意思じゃない。...
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206:金弥とイーサ

〇       「サトシ?」「っ!」 俺はすぐ近くで聞こえてきた金弥の声に、パチリと目を覚ました。あれ、ここは一体どこだろう。「……き、ん?」「サトシ、また寝ぼけているな?今、サトシの目の前に居るのは誰だ?」 そう言って、眼前まで迫った美し...
第4章:俺の声を聴け!

205:毎年恒例の

------------------------ 夏休み後半。お盆前日。 その日は、俺にとって毎年恒例の行事が待っている。『サトシ。またおばあちゃん家に行くの?なんで?』『なんでって、そりゃあお盆だし』『そんなの理由になってない』『……キン...