第1章:俺の声は何!? 7:おはなしのじかん! ≪これは、ぼくが、まっくらなくやらみの中から、この世界にひっぱりあげられた時のおはなしだ≫ 俺は、念のため扉から数歩下がっておくことにした。また、扉ごと吹っ飛ばされては敵わないからだ。中からは何も聞こえない。 ≪ぼくが、いつからここにいた... 2022.07.20 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 6:我慢の限界 〇 あの日、俺がイーサ王子の部屋から吹っ飛ばされて気を失った後。俺は起きた傍から、ガッツリと見事なお叱りを受けた。 ええ、ええ。そりゃあ凄い勢いでブチ切れられましたとも! 不敬罪だの、懲罰房だ、果ては斬首刑などという、余りにもヤバそうな... 2022.07.20 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 5:夢の中のお前 あ、これ夢だ。 そう、夢の中で分かる事が、稀にある。 この時も、俺にはコレが夢だとすぐに分かった。なにせ、俺の目の前には金弥が居たのだ。しかも、一緒に声優になろうと言い出した、八歳の頃の金弥が。 --------サートシ!なぁ!ビットの... 2022.07.20 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 4:こたえ合わせ 「お食事の皿を受け取りにまいりました」 すると、突然俺の背後から、静かな女性の声が聞こえてきた。透明感がある。けれど、抑揚のない声。 振り返ってみてみると、そこには白いメイド服のようなモノを着た、美しい女性が立っていた。その輝くような金色... 2022.07.17 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 3:仕事始め ----- -------- ------------ 「ここが今日からお前の仕事場だ」 「……はい」 一つの大きな扉の前まで案内されると、俺はただただ驚愕しながらその扉を見つめた。そんな俺の隣では、気だるそうな声で話す一人の背の高い男。... 2022.07.17 第1章:俺の声は何!?