最強福の神はド底辺鬼を閉じ込めたいっ!

最強福の神はド底辺鬼を閉じ込めたいっ!

17:世の理「鬼は外、福は内」

「そっか。そうだったんだ」 妙な気分だ。そう、とても妙。 なにせ、今気づいた筈のその事実に、実際のところは最初から分かっていたような気がしてならなかったからだ。「っふふ」 道理で、こんなに大きく、凶悪で、我儘で、恐ろしい相手に対して――可愛...
最強福の神はド底辺鬼を閉じ込めたいっ!

16:ド底辺鬼の一足遅い自覚!

柔らかい小さな手が俺の手を懸命に掴む。「福ちゃん、こちらへ。福ちゃんは、あんよが上手あんよが上手」「ぁー、ぁー」 俺が大江山から無事に家に戻り、三月が経過した。俺は、祭壇になったお爺さんの前でにこにこと笑う福ちゃんに下手くそな歌を歌ってあげ...
最強福の神はド底辺鬼を閉じ込めたいっ!

15:最強福の神様の徳の高い母上!

俺の親は、この世で一等「徳」の高いお方だ。「……っはぁ、やっと誕生出来た」 「福の神」の神力は、生まれた家に住まう者の「徳の高さ」で決まる。 生まれた瞬間、俺はとても豊潤な力が自身に宿っているのが分かった。神は生まれた時から、全ての理をその...
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14:ド底辺鬼の遅れたご帰還!

らっくちゃんに「鬼は外」されて、どれほどの時間が経っただろうか。今や、冬将軍が憚っていた季節は過ぎ去り、辺り一面花の咲き乱れる春の頃となっていた。「やっと、やっど……がえっでこれた」 俺はおおよそ二月ぶりになる懐かしい古い家屋を前に、自然と...
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13:最強無垢の餓鬼による鬼払い!

らっくちゃんに指を吸われながら夜を明かした次の日。 現在、この家に居るのは、お婆さんの息子とらっくちゃんの二人だった。 お婆さんは「公民館掃除」の日だから、とついさっき出て行ってしまったのだ。 「母さん、今日くらい掃除は休んだら?」という息...