二人の本棚には、同じ本がある。

二人の本棚には、同じ本がある。

7:大人なのにどうして

 俺の事を特別扱いしてくれていたローラーが、みんなに盗られた。 「おら、ローラー!こっち来い!今ら向こうさんの言う内容を書き写せ!」 「はい!」 「おい!ローラー!俺の下穿きどこやった!?」 「はい!えっと!」 「...
二人の本棚には、同じ本がある。

6:ありがとうの言葉

「おら、ローラー!東部飛脚の奴らに手紙書け!誰がテメェらの尻拭い仕事なんかやってられっかよってなぁ!」 「はい!」 「おい!ローラー!こないだ急ぎで取り寄せた風冷服は!?」 「はい!えっと!」 「ローラー!昼飯はまだか!?腹...
二人の本棚には、同じ本がある。

5:可愛い人

 俺の仕事場には、とても可愛い人が居る。  俺よりもとても小さくて、けれど俺よりも三つも年上の先輩だ。ローラーという彼は、俺の就職した郵便飛脚商会で、唯一事務員をしている人間だった。  そりゃあそうだと思う。あんなに細い彼に、こ...
二人の本棚には、同じ本がある。

4:困ったこと

「めんどくせぇ!おい、ローラー!この手続き、代わりにやっておいてくれ!」 「はい!」 俺は飛脚の仕事からは降格されてしまったが、そのかわりこの商会に関わる飛脚以外の仕事は全部俺の仕事だ。 寮生活をしている皆の食事を作るのも俺だ...
二人の本棚には、同じ本がある。

3:特別扱い

「ごじゆうに、おとり、ください」  俺は商会で皆が休憩する場所に置く為の、食べ物や飲み物を机の上にドサリと置いた。これは、この商会で働く皆への恩恵特典で、毎月お頭から買ってくるように言いつけられているのだ。  まぁ、恩恵特典なん...
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