第4章:俺の声を聴け!

第4章:俺の声を聴け!

199:ネックレスを渡した理由

---------- ------- ---- 「で、そうこうしてるウチに、そこのステーブルの坊ちゃんが迎えに来てくれたんで、思ったより早く帰還出来たってワケだ。な?サ・ト・シ?」  いや、なんでこのタイミングで俺に話を振るんだよ。いつの間...
第4章:俺の声を聴け!

198:サトシの聞いて聞いて!

『サトシ!』 そして、そこにはやはりエーイチの想像した通り、不安そうな表情を浮かべる友達の姿。サトシが居た。同時に、先程まで腹の底に渦巻いていた不安が一気に消えてなくなる。 『サトシ!やっぱりサトシだ!』 ほらね。やっぱりサトシだった。そう...
第4章:俺の声を聴け!

197:たった一人しか入れない部屋

---------- ------- ---- ≪砦にて最前線に立つ勇敢なるリーガラントの兵士達よ。我が名はジェローム・ボルカー。リーガラント国元帥である≫ 『ジェローム。まさか……アイツ、ここに来てたのか』 『……は?』 エーイチは驚いた...
第4章:俺の声を聴け!

幕間16:クリアデータ7 07:10

「うーん、無事にリーガラント軍を撤退させる事は出来たけど、皆に私がこの世界の住人じゃないってバレちゃったわね」 体を投げ出した体勢でベッドを背もたれにしながら、栞はジッとテレビ画面を眺めた。そこには、驚いた表情で此方を見つめてくるテザーやエ...
第4章:俺の声を聴け!

196:詰問の時間です!

俺は……仲本聡志は、困り果てていた。何をって。そりゃあこの状況に、だ。 「これは一体どういう事ですか?サトシ・ナカモト」 「あ、え?いや……えっと」 「どういう事ですか?」と俺に腕組をして問いかけてくるのは、声だけで黒幕感を漂わせてくる岩田...