番外編3:アウトとウィズの赤ちゃん会議

番外編3:アウトとウィズの赤ちゃん会議

10:母性の行く先、二手に分かれし時

--------- ------- ---- 「ヴァイスー!今回の新作、めちゃ滾りましたーー!最高!!」 「えへへっ!臨場感があったでしょ?でしょ?」 「はいっ!まるで二人のベッドシーンを間近で覗いているような……そんな素敵な……壁になった...
番外編3:アウトとウィズの赤ちゃん会議

9:暴走する母性

最早、耳朶だけではなく顔や、首筋、その他全部を真っ赤に色づかせて口にするウィズの姿に、俺はその瞬間、体中に一気にお花畑が咲き誇るのを感じた。  予想していなかったウィズからの、とんでもなく可愛い告白。 「うぃず、おいでっ!」 その可愛らし過...
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8:可愛い、可愛い、俺の

ボーっとする頭の片隅で、最近まで物凄く強く湧き上がっていた「うぃずのあかちゃんほしい!」が最上級にまで変化して、そして進化した。  ねぇ、赤ちゃんがダメなら、せめてウィズを産ませて。俺が一生懸命、かわいいかわいいって、お父さんがしてくれたみ...
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7:赤ちゃんがダメなら、俺は――

「んっ」  熱い、熱い。物凄く――体が、熱い! 「っは!」 「アウト。起きたか?」 「あ、れ……うぃず?」  どうしたの?と俺がベッドの上で身をよじろうとした時だった。 「あれれれ?」  俺の両手首がガッシリと縛られていた。 けれど、見たと...
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6:他人の恋路を邪魔する奴は、

〇  その日、俺の兄さんはぶっ壊れていた。 「あぁぁぁぁあっ!なんでっ!なんでだよっ!あかちゃんほしいって言ったのに!ぜんぜんつくってくれないぃぃぃっ!」  酒場の扉が開かれた瞬間、物凄い濃い匂いと絶叫が、酒場中に響き渡った。この甘い匂いは...