ごめんこうむります。

ごめんこうむります。

29:えがお

----------- ------- ---  渡瀬神社の軒下。  いつも俺が寝泊まりするソコで、目を覚ました俺は起きた瞬間頭を打ってしまった。  そのいつもとは違う目覚めに、俺はその瞬間目をパチリと開けた。  天井で打った頭がズキズキと...
ごめんこうむります。

28:にんげんのきじとら

人間と言う生き物は、俺が出会った中で一等面白い生き物である。  まず、人間はその数が他の生き物とは比べ物にならないくらい多い。  俺は街の近くに住んでいるから特にそう思うのかもしれないが、右を向いても左を向いても、そこには人、人、人だ。  ...
ごめんこうむります。

27:かみさま、あのね

---------------- ----------- ------ ウォォォォォォォォォン。 ピクリ。 俺は渡瀬神社で丸くなって寝ていた体を少しだけ動かした。 耳がピクピクする。 この音は、いつもこの地域で決まった時間になる大きな音。 ...
ごめんこうむります。

26:かえる

しかし、やはりそれは甘かった。 長い間片目で過ごし、片目で闘ってきたぼすにそれは予想しうる攻撃の一つでしかたなった。 逆に、わかりやすく右目を負傷しているからこそ、これまでの闘いでも同じように相手はぼすの右側から目を潰しにかかって来たに違い...
ごめんこうむります。

25:しんきゅうぼすたいけつ

『テメェ!やっぱりまたきやがったかっ!この化けモンが!!』 『ぼす!』 突然、俺の体の上に覆いかぶさって来たもの。 それは、片目に傷を携え、いつも俺にむかって爪を立ててくるぼすだった。 例に漏れず今日のぼすも俺の上に覆いかぶさりながら、グサ...