ごめんこうむります。

ごめんこうむります。

19:りょうり

「にゃあ、にゃあ、にゃあ、にゃあ」 俺はこれでもかという位『ごはん、ごはん、ごはん、ごはん』と叫びながら一人の男の足元へ向かった。 俺だって知っているんだ。 あの白い前掛けをしている人は美味しいごはんを作る人の目印だ。 ミソノサンも茶色の美...
ごめんこうむります。

18:ますたー

○ 『俺、これきらいだ。もう乗らん』 「うえええ。そんなに嫌でしたか!?」 『顔にブワブワ風が当たって息がしにくいし、耳に風がブワブワ当たってうるさい。それに、それが動いてるときの音はもっとうるさい。だからきらいだ』 そんな俺の言葉にアカは...
ごめんこうむります。

17:へんなそれ

俺は鼻をくっつけてくるアカに同じように鼻をくっつけてフンフンしてやった。 どうやら苦しいわけでも死ぬわけでもないようなので安心した。 「さっき起きたら兄貴がいねぇから……俺、夢なのかと思って。だから、だから」 こいつめ。朝からまた水を出すつ...
ごめんこうむります。

16:おはよう

-------------- 『おはよう』 俺にはある日課がある。 いつものように、ボロボロの渡瀬神社の軒下で目を覚ました俺は「くあ」と大きな欠伸を一つすると、神社の軒下から這い出た。 太陽はまだ地面に近いところにある。 昨日、なんだか疲れ...
ごめんこうむります。

15:俺の最期!

------------- -------- ----- 俺は、夢を見ていた。 先程まで前世、あにきと慕っていた猫の腹の中で、大泣きして寝ちまったのだ。 ダセェ。 そんな俺の見ていた夢、それは前世の夢だった。 前世の、俺の最期の時の夢。 俺...