くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない! (3) ◇◆◇「ひゃーー、今日も疲れたぁ」「今日は一際お客さんが多かったもんね。はい、どうぞ」 客も捌けて閉店した店内。 カウンター席に上半身を預け、グッタリとする田尻さんの前に、俺は準備していたホットサンドとコーヒーを置いた。その瞬間、それまで力... 2024.01.03 くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない! (2) --------一カ月前。 あれ?これは一体どういう事だ?「ますたー!アメリカン2、あとホットサンド、ガトーショコラですー!」「伝票そこに置いといて!」 目まぐるしい、目まぐるしい。 俺はその日も、懸命に自分の店で働いていた。昼どきの店内は... 2024.01.02 くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない! (1) 4月:マスターの気苦労 青葉溢れる五月半ば。喫茶【金平亭(こんぺいてい)】の店内は、今日も満員御礼だった。爽やかなコーヒーの香りが立ち込める、築五十年以上の古い店内。 ここは、俺のお城だ。俺が俺らしく自由に生きる為の大事な場所だ。「マスター」「ん?」 春風みたいに... 2024.01.02 くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない! プロローグ:くつろぎ君のうそ 失敗する大人が見たかった。 取り返しのつかない失敗をした大人が、人生に絶望する横顔を、隣で見てみたかった。 バカで、本質を何も理解していない愚かな大人が派手に倒れる様を、興味深く、他人事として観察したかった。 だって、俺は失敗しないから。 ... 2024.01.02 くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!