くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(8)

◇◆◇ 俺が泣き虫なのは、俺が悪いワケじゃない。--------この泣き黒子が泣き虫を連れてくるのか? そう、この泣き黒子が悪いんだ。全部、そうだ。「あぁ、マスターってすぐ泣きますよー。ゆうが君はまだ見た事なかったですか?嫌な事とかあると、...
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(7)

「……ぅ」 だって、寛木君は俺のコーヒーが好きなんじゃない。大企業の作った大量生産されたティーバッグの紅茶が好きだ。「マスターは客じゃなくて自分の腕ばっかり見てるもんね。職人気質で、こだわりが強い。赤字なのに、自分が良いモノを提供していれば...
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(6)

◇◆◇ 午後八時。店を完全に閉めた俺は田尻さんを見送って店内の最終チェックに入っていた。ついでに、明日の開店に向けて在庫のチェックもしなければならない。「ねぇ、マスター」「何だよ」 もう帰っていいって言っているのに、寛木君はいつも最後の戸締...
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(5)

良い子だと思っていた寛木君の正体は、とんでもないインテリチャラ男モンスターだった。「ますたー、全然気づかなかったですねー」「ミハルちゃんは、けっこーすぐ気付いてくれたのにねぇ」「はい!ゆうが君は、おどろくほど演技がヘタでした」「……ミハルち...
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(4)

◇◆◇ 次の日から、さっそく寛木君はバイトのシフトに入ってくれた。 大学四年で単位も殆ど取り終えたからと、俺のお願いするタイミングにはいつでも合わせられると言ってくれたのだ。「これからよろしくお願いします。マスター」 そう言って頭を下げた彼...