第4章:俺の声を聴け!

第4章:俺の声を聴け!

232:王様の帰還

------------------------ イーサと共にクリプラントに戻ってから、そりゃあもう大忙しだった。 というか、戻った瞬間、イーサはマティック達から大目玉を食らっていた。まぁ、完全に予想通りだ。「イーサ王!!」「おう、マティッ...
第4章:俺の声を聴け!

231:金弥の背中

--------------------- 八歳の頃、金弥は自転車を持っていなかった。『おい、キンヤ!お前、チャリは?』『え、えっと』 ヒデに『チャリは?』と尋ねられ、口ごもる金弥は、普段からは想像がつかないような曇った顔で俯いた。そんな金...
第4章:俺の声を聴け!

230:格好良い王様!

「さぁ、大枠は決まった。調印するモノが必要なら寄越せ。今すぐ押してやる」 イーサは言いたい事だけ言うと、机を挟んだ向こう側に座るジェロームに対し、掌を子供のように開いて差し出した。まるで、「ほらほらほらほら!」とでも言うように、ズイズイと手...
第4章:俺の声を聴け!

229:王様の命令は!

------------------これは、一体どんな状況だ。「では、クリプラントは国を開くという事でいいんだな?」「ああ、構わない」「良かった。これで開戦をせずに済みそうだな。なぁ、ハルヒコ」「……あ、あぁ」 ジェロームとイーサの対談は、...
第4章:俺の声を聴け!

228:相談役

「愛しているからこそ、自分の思い通りにしたいというのは……なかなか当たり前の事を言うのだなぁ」 ジェロームではない声が、またしてもシンとする授業参観中の教室……いや店内に響いた。もちろんこんな場面で、安穏と口を挟める鋼の精神力を持つ者と言え...