第3章:俺の声はどうだ!

第3章:俺の声はどうだ!

131:口付けが一番、

----- --------- ------------- 「結局。あの後イーサとキスする羽目になっちまったし」  そう。結局あの後、声が出せないのは困るという事で、俺はイーサにキスをした。しかも、イーサのマナを俺の体内に摂取しなければなら...
第3章:俺の声はどうだ!

130:童貞先生爆誕

『あぁっ!サトシ!起きているではないか!』 『ちょっ、イーサ!苦しいっ!』 『うんうん。サトシは良い匂いがする。うんうん、声も以前と変わりなく出るようだな!良い声だ!』  こえ?  イーサの『ちゃんと声が出るようになっている』と言う言葉に、...
第3章:俺の声はどうだ!

129:我儘な童貞

それはまるで、風邪で休んだ後の久々の登校日のような気分だった。 「どうしよう……」  ソワソワする。落ち着かない。普段、どんな風に教室に入ってたっけ。  とまぁ、久々の学校やクラスメイトに対する妙な気まずさというのが、今の俺を表すにはピッタ...
第3章:俺の声はどうだ!

128:偉大なる父

「エイダが何をしたいのか、俺にも分からん」 「……エイダ?」 「ああ。最後に会ったのはいつだっただろうな。ヴィタリックが病にかかったと……俺達に伝えた時だったか」  どこか懐かしむように口にされるその名に、マティックは欠片も聞き覚えがなかっ...
第3章:俺の声はどうだ!

127:父子喧嘩

「時間が……ない」  本当に、もう時間がなかった。  それは、ナンス鉱山から“大いなるマナの実り”が採掘される、数日前の出来事である。  その日、マティックは父の元を訪ねていた。 「失礼します。父上」 「ああ」  ヴィタリックの死後。  マ...