番外編4:プラスママの恋人

番外編4:プラスママの恋人

10:~のような、ではない

---------------------- あの日から、ウィズの店に新しい常連客が増えた。「邪魔をする」 そう言って店の戸を開けたのは、あの日、プラスに完膚なきまでに振られて灰になった、マヨナカ……ではなく、ライクだった。「邪魔だ帰れ」「...
番外編4:プラスママの恋人

9:アウトの追加公演開幕!

「お前は俺に抱かれていればいい!不自由な暮らしはさせないと言ってるだろうっ!そんなガキにお前の相手は無理だ!」「……お前」 余りにも理不尽な言い分に、プラスの腕の中に居たベストが小さく唸った。けれど、その唸り声をかき消す声が、すぐに傍から現...
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8:プラスの冷酷非道な舞台開幕!

「っっ!」「っっ!」 フリルの付いた首元。そして、その首元を通し前で結ばれたリボンは紺色と少し落ち着いているが、とてもベストによく似合っている。きっとウィズが選んだのだろう。以前はサスペンダー式の釣りかけ式ズボンだったが、今回からベストの要...
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7:ひさしぶり!ニセモノ!

「スルー……。まさか、お前……皇国に居たのか?俺がどれほどお前を探し回ったと思う?」「おお、久しぶりじゃないか!マヨナカ!」 俺は余りの急展開と、確かにマナの中で見た“ヨル”とソックリなその男の姿に、ドドドドドと心臓が嫌に激しく音を響かせる...
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6:ベスト!もう今日は寝なさい!

「……プラス」「あ、ベスト。起きていたか。あんまりつまらない話なんで、途中で眠ってしまったのかと思ったぞ!」「プラス!なぁ、プラス……頼む」「わわわっ!泣いているのか?ベスト!」 ベストはもう完全に泣いていた。泣いて、震える小さな拳で、プラ...