第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

33:金持ち父さん、貧乏父さん(33)

〇 ヨルと一晩中「試し遊び」をした次の日。 俺は殆ど寝ていないが為に、ボーっとする頭を抱えて、せっせっと畑仕事をしていた。 あぁ、もう少し寝ていたかった。けれど、そんな俺の切実な願いは、元気に俺の元へと走ってきた息子によって、粉々に打ち砕か...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

32:金持ち父さん、貧乏父さん(32)

『俺が、摩擦力……か』 何か不満でもあっただろうか。不満はいけない。だって、ヨルに不満が溜まると、すぐに噛んでくるのだから! 俺はとっさに、先程ヨルに噛まれた首筋を守るように手で隠す。また噛まれでもしたら困るからだ。すると、そんな俺に、ヨル...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

31:金持ち父さん、貧乏父さん(31)

『そっか。俺は……ずっと、地面に引っ張られていたのか』『……スルー、噛むぞ』『っえ!?ちょっ!わっ!なんだ、なんだ!?っはは!ヨル!髪の毛がくすぐったい!』 俺が深く思考の中に潜っていると、いつの間にかヨルの口が、俺の耳元へと寄せられていた...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

30:金持ち父さん、貧乏父さん(30)

-------------------------------------なんで?-----------どうしてだ?-----------教えてくれ! そんな事ばかり言う子供だった。 "荒地の街道"を最初に見たのは、まだ俺が子供の頃だった。...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

29:金持ち父さん、貧乏父さん(29)

『ところで、だ。どうした、スルー。こんな夜に、また此処へ来て』『っは!』 あぁっ!そうだった!俺はこんな場所に、狼に噛みつかれに来たのではなかった! 俺はヨルの問いかけにハッとすると、山肌に近い位置の土を取るべく、持ってきた麻袋を持ち直した...