前世のない俺の、一度きりの人生

番外編4:プラスママの恋人

6:ベスト!もう今日は寝なさい!

「……プラス」 「あ、ベスト。起きていたか。あんまりつまらない話なんで、途中で眠ってしまったのかと思ったぞ!」 「プラス!なぁ、プラス……頼む」 「わわわっ!泣いているのか?ベスト!」  ベストはもう完全に泣いていた。泣いて、震える小さな拳...
番外編4:プラスママの恋人

5:サヨナラ!バイバイ!じゃあね!

『スルー、するーっ……!!』 『んんっ、な、んっ。きょう、どした。おまえ、いつも、こんなこと、ぁぁっ!』  その日、俺はいつもの売春宿の借り宿で、粗末な服を脱ぎ捨てようと服に手をかけた。ヨルとする時もそうだったが、俺は裸が好きだ。まどろっこ...
番外編4:プラスママの恋人

4:ベスト!泣いてもいいよ!

---------- ------- ---- 「…………」 「ベスト?眠ってしまったのか?体があったかーく……いや、ちょっと熱いくらいだな」 「……寝てなどいない」  プラスの首筋に顔を埋め、途中から何の反応も見せなくなったベストに、正直...
番外編4:プラスママの恋人

3:うるさい!しゃべるな!

次の日、プラスはちょっとだけ眠たかったのです。なにせ、昨日からプラスは一睡もしていなかったのですから! 『ヨルヨルヨール……ふぁあっ』 『お前……』  プラスが、いつものように、また真夜中に教会を抜け出してあの場所で歌を歌っている時です。マ...
番外編4:プラスママの恋人

2:ベスト!癇癪はダメ!

---------- ------- ----- 「――分かったか?ベスト?」 「……」  プラスの口から、酒も入っていない癖にツラツラと語られる“マヨナカ”という男の色事を含んだ話に、俺はとっさにベストの隣に腰かけていたウィズに慌てて声を...