第2章:生酔い、本性違わず 132:生酔い、本性違わず 〇 「ファー!キミにどれだけ会いたかったか!寂しかっただろう!悲しかっただろう!」 「静かにしろ。大丈夫だ、ファーはお前が思っている程、全く寂しがってはいない。見て見ろ、笑って寝ているじゃないか」 「そ、そんなの分かんないだろ!?」 現在... 2021.08.14 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 幕間:新しい季節へ ----------- -------- ---- 『さぁ、きょうもかぞ、くはねむ、りについた!ぼくのだい、きらいなよ、るがまたこうしてやってきてしまった。ぼくは、まっくらな、へやの、な、か。ふとんをかぶ、って』 僕に【きみとぼくの冒険】... 2021.08.14 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 131:貴方が幸せになるまで 「ありがとう!アバブ!今度、バイとも話してやって!」 「……わかりましたよー」 少しだけテンポの遅れた返事だったが、嫌がりはしなかった。 アバブだって分かっているのだ。バイの見た目があんなでも、本当に心の底からアバブの本を“良い”と言っ... 2021.08.14 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 130:望んだ続き 俺がチラとウィズを見れば、その視線は「絶対言うな」と厳しい視線を送ってきている。どうやら、ウィズはヴァイスに酒場の事を知られたくないらしい。仕事仲間が来るのは、余り好ましくないという事だろうか。 あぁ、まぁ。そうかもしれない。 「やっぱり... 2021.08.14 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 129:アレを奪う者 「あぁ、アウト!キミは本当に素敵だよ!さすが僕のお気に入り!僕はキミの望む事は何でもするとここに誓うよ!神官の僕でも、吟遊詩人の僕でも、君の望む事は精一杯叶えるよ!」 「いや、いいよ。別にヴァイスにしてもらいたい事は特に……まぁ、吟遊詩人と... 2021.08.14 第2章:生酔い、本性違わず