第2章:生酔い、本性違わず 123:窓掛を求めて 「せ、狭いな……!」 ウィズの驚愕を大いに含んだその言葉に、俺はと言えば「だろ」と肩をすくめ力なく答えるしかなかった。 今日は待ちに待ったウィズとの約束の日。約束の決まった日から指折り数えて過ごした日々を乗り越えて、ようやく辿り着いたこ... 2021.08.14 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 122:とある優しい祖父の話 ■□■□■□ はなし? こんなおじいさんの話が聞きたいなんて、おかしな人だ。 私も随分と長生きをしたからね。あまり昔の事は思い出せないんだ。 あぁ!だったら私の孫の話を聞いてくれないか。あぁ、私に孫は1人だけだ。だからってワケじゃな... 2021.08.08 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 121:お手本 「……あれって、アバブが描いたんだ」 「あれって、アバブちゃんが描いたんだ……」 「っえ?」 あの素晴らしいモノは、この目の前の人間が作り上げたのだという、驚愕、衝撃、そして、感動。俺は、あの教本を描いた人に聞きたい事が沢山あったんだ。伝... 2021.08.08 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 120:たすけて、ウィズ 「ちょっ!ちょっ!ちょっ!アウト先輩!頭沸いてるんですか!?皆さんの前で何を堂々と出してるんすか!?」 「なんで?ダメだった?」 「ダメっすよ!こないだも言ったじゃないっすか!これは私と二人の時に出してくださいって!もう忘れちゃったんですか... 2021.08.08 第2章:生酔い、本性違わず
第2章:生酔い、本性違わず 119:遅すぎた理解 ----- -------- ------------- 「---------って感じで皆の紹介終わり!アバブ!覚えた!?」 「えっと……そっすねぇ」 俺はひとしきり4人の説明を、端的に、分かりやすく、そして覚えたての“ビィエル”の表現技... 2021.08.08 第2章:生酔い、本性違わず