第2章:生酔い、本性違わず

第2章:生酔い、本性違わず

90:ちょろいと吐物

-------------------- チョロイとは、決して「良いヤツ」とか「兄貴らしい」とか「頼りになる」とかそんな意味ではなかった。 単純に「扱うのに苦労しないヤツ」とう意味だった。 つまり、だ。「アボード!お前、いっつも俺の事簡単で...
第2章:生酔い、本性違わず

89:値段もアルコールも高い酒

〇「で?俺に何か用か」 アバブの背が見えなくなるまで見送ったところで、俺は隣で既にいつもの調子で軽い表情を浮かべるバイに向かって問うた。「用?まぁ、無い事もないけど、暇だから来たと思ってもらって構わねーよぉ」「用がないなら俺は帰るぞ」「へぇ...
第2章:生酔い、本性違わず

88:チャラオゼメとビッチウケ

〇「うぃーっす。待ってたよん」「……げ、バイ」 どうしてこうも俺の仕事場のロビーには騎士がやってくるのだろうか。 騎士は暇なのか。俺達の血税は本当に俺達の為に使われているのだろうか。甚だ疑問である。「なになに~、俺が来たのにその顔。シツレイ...
第2章:生酔い、本性違わず

87:裏ルート

〇「アバブ―!」「なんすかー、アウト先輩」 終業の鐘が鳴る。 待ちに待った終業のその鐘に、俺はすぐに向かいの机のアバブの元に走った。アバブもきっとこの時を心待ちにしていたのだろう。朝は死んだような顔をしていたが、今は幾分マシになっているよう...
第2章:生酔い、本性違わず

86:いつか一つに

◇◆◇◆『お客様、なにになさいますか?』『ミルクをください!』『お客様、当店にミルクなんて子供の飲むものはありません』-------なにせ、ここは大人の国ですから。そういって、ギロリとぼくをあやしげな目で見てくるマスターに、ぼくは大慌てにな...