第2章:生酔い、本性違わず

第2章:生酔い、本性違わず

85:誤用の正当

そう、俺が顔を上げると、そこにはこれまで見た事のないような酷い顔で俺を見てくるウィズの姿があった。「ウィズ?どうした?」「……アウト、お前」「なんだよ?あれ、俺何の話を……」 あぁ!そうだ、窓掛の店だ! 週末は一体何時に、どこに集まったらい...
第2章:生酔い、本性違わず

84:坊や

「窓掛の専門店といいつつ、あそこは布類全般を取り扱う店だからな。頼めばどんな素材の布も対応してくれる。そろそろ俺も、店の布類を冬仕様に替えようと思っている」「冬支度……」「そうだ。特に窓掛一つで部屋の温もりは大いに左右される。マナ結石で部屋...
第2章:生酔い、本性違わず

83:年齢

「……いい加減、弟の癖に俺をクソガキ扱いするのは止めろ!」「あ゛ぁ!?んなこたぁ、テメェが兄らしい振る舞いを出来るようになってから言え!?」「人はそのように扱われていくうちに、そうなって行くものだって誰かの前世の話で聞いたぞ!まずお前が俺を...
第2章:生酔い、本性違わず

82:当たり前のモノ

〇 いつもは静かな店が、今は随分と賑やかだ。 賑やかだけど、しかし、そこには一番大事なモノが欠けていた。「……ファー」 いつもソコに居る相手が居ないというのは、寂しいものだ。 静かでも、当たり前のように居てくれることが、どれほど相手に強い安...
第2章:生酔い、本性違わず

81:子供の駄々

-----------------------『オブ……ごめん!』 僕は現れるなり、勢いよく頭を下げて謝ってきたインに思わず目を見開いてしまった。 そんなインの後ろではフロムと、更に可愛らしい一人の女の子が、その大きな黒々とした目を輝かせて...