小話・外伝章:~酒のつまみ~

小話・外伝章:~酒のつまみ~

(外伝38):アウト、オブの盛りに心の中をべちゃべちゃにされる6

----------- -------- ---- 『なんだぁ、オブは別にアウトの事を、特別に好きって思ったわけじゃないんだ』 『当たり前だよ!イン!お願いだから、俺にとってインが一番特別って事を、そろそろ信じて欲しい』 『うううう、それは...
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(外伝37):アウト、オブの盛りに心の中をべちゃべちゃにされる5

〇 『あっ!』  それは突然だった。  酒場のカウンターで、俺の与えた真っ白い画用紙に、何やら前衛的な絵を描き散らかしていたインが、ビクリと体を揺らした。  揺らしたかと思うと、弾かれたように顔を上げ、俺の方をジッと見つめてくる。一体どうし...
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(外伝36):アウト、オブの盛りに心の中をべちゃべちゃにされる4

------------- --------- ----- 『う、うわー!これは凄い!凄い!モノが沢山ある!』  古市を前に、外に出てからずっと輝くような星を、その目に宿していたインの目が、一際輝きを増した。それは、やっぱりアウトとは違うの...
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(外伝35):アウト、オブの盛りに心の中をべちゃべちゃにされる3

〇  真っ白なマナの空間に、少しずつ、少しずつ様々なモノが出来ていく。  それは、古くてボロボロの外装だけれど、素敵な窓掛のお店だったり、美味しいオラフを出してくれる茶寮。あとは、時計塔や、絵画館、演劇場など、ともかく沢山。  本を見ながら...
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(外伝34):アウト、オブの盛りに心の中をべちゃべちゃにされる2

--------- ------ --- 「さて。インは今、外でウィズとお散歩中だ。オブ、腹を割って話そうか?」  そう、俺がオブを連れ出して向き直った場所は、まだ俺が何も手を加えていない、真っ白なマナの器のみの空間だった。 『なに?インま...