くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(38) 1月:くつろぎ君の本音

飲食店の閉店率が一体どれほどかご存知だろうか。 一年目で約三割。二年目になると半分の五割。そして、三年目では七割もの飲食店が、閉店を余儀なくされる。「な、んだよ。これ」--------閉店のお知らせ誠に勝手ながら、当店は十二月二十九日を持ち...
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◇◆◇「忘年会ですか、わーい!やるやるー!」 結局、忘年会については、ミハルちゃんから二つ返事でオッケーをもらう事が出来た。無邪気に「わーい、忘年会だー!」と嬉しそうに飛び跳ねる彼女に、ほんの少し残念な気持ちになった事は、大袈裟かもしれない...
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「寛木君が、ウソを吐かない良い子だからだよ。キミの言葉にはウソがないのを分かってるから、俺はキミを信じて色々やってこれた」「……そんな事を言うのはアンタだけだよ」「じゃあ、皆が分かってないだけだね。でも、大丈夫。社会には色々な人が居るから。...
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◇◆◇「爺ちゃんの夢見て泣くとか……どんだけガキなんだよ!」「あはは。ごめん、ちょっと懐かしくて」 俺はコーヒーを片手に呆れたような表情でこちらを見てくる寛木君に、後ろ手に頭を掻く事しか出来なかった。 青山霧。今年で二十七歳。祖父の夢を見て...
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◇◆◇「おいっ!なにこんな所で寝てんだよっ!」「っ!」 目を開けた瞬間。目の前に綺麗な男の子の顔があった。同時に、フワリと、コーヒーの濃い香りが、鼻孔をくすぐる。あぁ、良い匂いだ。「……く、つろぎ君?」「そうだよ。なに、寝ぼけてんの?ってか...