くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(43)

「この店、締める時どんな気持ちだった!アンタの事だ、どうせ中のモン処分するとき、一人でビービー泣いてたんだろ!?分かってんだからな!アンタが泣く時は、だいたい俺のせいだろうが!俺のせいで、俺の前で泣いてれば良かったのにっ!」 止まらないどこ...
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(42)

◇◆◇ 喫茶【金平亭】 その表札は、今やその建物のどこにも無い。ただ、外装は俺が店を手放した時のまま。いや、むしろ爺ちゃんが店を手放した時のままだ。古いレンガ作りの茶色の壁に、緑色のツタが鬱蒼と茂る。 俺の作った閉店のチラシは、四月になった...
くつろぎ君はコーヒーがキライじゃない!

(41)

「コーヒーマスターの資格よ!青山君、受けるつもりない?」 そして、最初の店長からの問いに戻った。 コーヒーマスター。それは、年に一回。本部で開催される認定試験だ。コーヒー豆の特徴や、抽出方法などかなり細かい事が問われる試験だと聞いている。「...
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(40) 4月:マスターの勘違い

桜の花も完全に散ってしまった四月下旬。 新緑が輝く木々は微風にそよぎ、歩道脇に植え込まれた花々は色鮮やかに咲き誇る。もし今の時期デスクワークや学生をしていたならば、きっと速攻で眠りに落ちてしまっていただろう。 しかし、俺にそんな心配はない。...
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年が明けても一向にシフトの連絡を入れてこないマスターに、何度か連絡を入れてみた。 でも、返事が来ない。 ミハルちゃんからも「ゆうがくーん、マスターからシフトの連絡きたー?私のとこ全然こないよー」と連絡が入り、俺は更に嫌な予感が募るのを止めら...