第1章:俺の声は何!? 12:食事の時間② 今日も今日とて、俺は…… 「仲本聡志は、すこぶる機嫌が良かった……!むふふ」 機嫌が良過ぎて、思わず漏れだす笑い声を堪える事が出来ない。 おかげで、俺を馬鹿にしてくるエルフ達からの視線が、いつも以上に此方に集まっている気がする。 「……あ... 2022.07.27 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 幕間3:クリアデータ7 00:45 「えぇぇぇっ!なになになにぃぃっ!イーサ可愛すぎるんですけどっ!どちゃくそイケメンなのにっ!可愛いって!何このギャップ!ゲロ吐きそう!」 上白垣 栞は開始三十分で、完全にイーサというキャラに堕ちていた。 堕ち過ぎて、その口から吐かれる言葉... 2022.07.24 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 11:初めての会話 「分かるか?こう、コンコンって」 俺は出来る限り声を落ち着けて、静かに声をかける。 【ぼくと、わたしのおとぎ話】のピンチヒッターに入った時に、番組スタッフから言われた言葉を思い出しながら。 ------最初は、眠る前の子供に話しかけるよう... 2022.07.24 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 10:海って知ってるか? 「……あれは、確かに飯塚さんの声だった」 ヴィタリック王の定期演説は、年に数回、不定期に行われるモノらしい。 この長きに渡る太平の世を作り上げた賢王ヴィタリック。 初代セブンスナイトでも、彼は人間達の最大の敵として玉座に君臨していた。... 2022.07.24 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 幕間2:クリアデータ7 00:01 ------------ これは、決して賢王の話などではない。 この長い長い歴史を持つクリプラントの歴代国王の中で、最も私利私欲を尽くし、最も愚かで、けれど国民、そして家臣から最も愛された、一人の国王の話である。 ------------ ... 2022.07.24 第1章:俺の声は何!?