第2章:俺の声はどう?

第2章:俺の声はどう?

80:ユメデンワ

「なぁ、あも。俺の事は好きか?」 もちろん、あもからの返事はない。 そりゃあそうだ。言葉を発していたのは聡志なのだから、このあもが喋る筈もない。けれど、イーサはあもを通して、聡志に自身を「好き好き」と言わせるあの行為を、酷く気に入ってしまっ...
第2章:俺の声はどう?

79:変化の先へ

低く落ち着いた声が、閉じられた部屋の中で静かに響き渡る。「サトシ、サトシ、サトシ、サトシ」 その部屋の床は、まるで金色の絨毯を敷いたかのように、あちらこちらで光を反射しキラキラと光り輝いていた。 よく見れば、光り輝くソレは、大量に切り落とさ...
第2章:俺の声はどう?

78:魔法の正体

ただ、一つだけ分かるのは。「……魔法を使うのも、楽じゃないんすね」「……お前、全然分かっていないだろう」「ちょっ、急に、真面目な喋り方に戻らないでくださいよ」「こっちの方が効果的かと思ってな」「使いこなしてるー」 そう、二つのキャラを絶妙に...
第2章:俺の声はどう?

77:大いなる実り

-----------------「……うーん」 気持ち悪さがなくなったおかげで、やっと俺は冷静に周囲を見渡せるようになった。どうやら、隊全員の転移が終わっていないようで、未だにゲートの出口からは兵士がポロポロと現れてくる。 まぁ、もちろん...
第2章:俺の声はどう?

76:マティックの苦悩

マティックは足早に城中を駆け回っていた。「時間がない。時間がない。あぁっ、まったくもって。いつも私には時間がない」 ヴィタリックの死後、ともかくやるべき事が散見していた。マティックは、それを一つ一つ集め、自身の脳内へと優先順位をつけて並べて...