第1章:酔いの余韻に酔いしれて

第1章:酔いの余韻に酔いしれて

8:謎の再会

「……キミの親友や妹も、きっとこの世界でキミを探しているよ」 「いえ、会えなくてもいいんです。皆、過去も今も幸せでいてくれたら」 「キミって奴は………!」  画家はまた涙をボロボロと流し始めると、二人してまた号泣した。  俺。わかったわ。泣...
第1章:酔いの余韻に酔いしれて

7:作り話(終焉)

「声がっ聞こえたんですっ」  最早朦朧とする意識の中、俺は納屋の外から音がするのを聞きました。戸を叩く音です。  ダンダンダンダン。  余にも激しい音で、俺は重かった瞼をゆっくり開けました。  そして、次の瞬間聞こえてきたのは懐かしい声でし...
第1章:酔いの余韻に酔いしれて

6:作り話(絶頂)

「そのうち、」  フロムも含め仲良くなり、3人でよくつるむようになりました。  最初は我の強い二人同士、喧嘩する事も多かったですが、そのうち二人は良いコンビになりましたよ。  行動力のあるフロムと、頭の良いオブ。この二人が揃うと、普段のイタ...
第1章:酔いの余韻に酔いしれて

5:作り話(加速)

「俺の……」  住んでいた村は主要都市から遠く離れていた為、かなり人の出入りの少い村でした。  村の主な収益は農業。  そんな、広い田畑しか取り柄のない村で俺達は毎日駆け回って暮らしていました。  あの頃は本当に毎日楽しかった。  子供達の...
第1章:酔いの余韻に酔いしれて

4:作り話(思考)

「うぅっ。キミは前世の誰か今まで会ったことはあるかい?」 「いえ。それどころか俺の居た世界と同じ世界の記憶を持つ人とは会った事がありません。小さな世界だったんでしょうね。俺の前世の世界は」 「そんなっ……それではキミは今までずっと、孤独だっ...