最終章:酒は百毒の長

最終章:酒は百毒の長

エピローグ2:審判の時、婚姻の儀③

来ると思った。 俺はヴァイスと、そのヴァイスの指を掴んだプラス。そして、その他大勢の聴衆たちの視線が、一気に俺へと向けられるのに、俺は心が「ひゃあ」と悲鳴をあげるのを聞いた。 やめてくれ!俺はこういう純粋な注目を浴びる事には慣れていないんだ...
最終章:酒は百毒の長

エピローグ2:審判の時、婚姻の儀②

「さぁて。お立合いの皆様、それに酒の足りぬお客様も、ここからは少しだけ静粛にお願いします。アウト、プラス。これから、僕の言葉をちゃんと聞くように」 ヴァイスがいつもと同じような口調にも関わらず、いつもよりうんと凛とした声色で、ザワついていた...
最終章:酒は百毒の長

エピローグ2:審判の時、婚姻の儀①

その日、ウィズの酒場には、珍しく、いつもの面子が“全員集合”していた。「さてさて!今宵こちらにお集まりの皆様!本日は吟遊詩人のヴァイスが執り行います審判の時に集まって頂き、誠にありがとうございます!さぁ、今日ここで行われる審判は、絶対に他言...
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エピローグ1:再会の時、仲直りの儀

---------------------「っ!」 目覚めた。 目覚めて、一番最初に目に入ったモノ。「……やっと起きた」それは予想通り、表情を歪めて此方を覗き込んでくる、バイの姿だった。どうやら、今回は以前のようには泣いてはいないらしい。 ...
最終章:酒は百毒の長

362(最終話):お父さんを抱っこ

『こんにちは、ベスト!俺はインだよ?よろしくね!』『……』『……君たちは』 突然現れたインに、ベストの瞳がゆっくりと見開かれた。見開かれ、そして大きく揺れる。 ゆらゆら、ゆらゆら。 驚愕、懐古、自責、親愛。 その目には、本当に様々な感情が宿...