第1章:俺の声は何!? 53:真夜中のティータイム ---- -------- ----------- 「ふーん。これは物凄く油っぽいな。手がベタベタする」 「まぁ、揚げ菓子だからな。なんだ、口に合わなかったか?」 「まぁまぁ」 そう言って、俺の買ってきた揚げ菓子をパクパクと口に入れていく... 2022.08.31 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 52:二人の宝箱 ---------- ------- ---- 『キン、ソレなんだ?』 『これ、これは……キン君の』 その日も、俺は、キンと二人で秘密基地に居た。そして、俯きながらギュッと腕に抱えられた見慣れないソレに、俺は首を傾げた。 〇... 2022.08.31 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 51:王子様の涙 「また、今度。何か別のごほうびを買って来てやるから」 「……今度とはいつ?明日か?」 「……」 出・た・よ。 小さい子が、何かにつけて期日を「明日」に設けてくる例のヤツ。いや、イーサは全然小さくはないのだが、むしろ俺より完全にデカイのだ... 2022.08.31 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 50:おこがましい ----------- -------- ----- 「俺の声は、父より格好良いか」 まるでローブでも羽織るかのように、とてつもなく長く伸びきった髪の毛をその身に纏わせながら、イーサはゆったりと俺の前へと歩み寄ってきた。 一度だけ、俺が... 2022.08.31 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 49:憧れる人、嫉妬する人 ---------- -------- ----- 『なぁ、サトシ!凄かったな!飯塚さん!』 『うん……。すっげー凄かった』 すっげー凄い。 元々無い語彙力が、興奮で更に消えて無くなっていた。そのくらい、その時の俺は興奮していたのだ。 ... 2022.08.28 第1章:俺の声は何!?