第1章:俺の声は何!?

第1章:俺の声は何!?

幕間7:クリアデータ7 02:30

「うっ、うっ、うわぁぁぁっ!何この展開!ちょっと胸熱過ぎるでしょ!ド定番なのに、いや、ド定番だからこそテンション上がりまくりなんですけどっ!……よし、よしよし。ちょっと、一旦落ち着こう。うん、今の私は冷静じゃない。うん、冷静になりましょう!...
第1章:俺の声は何!?

48:あ、出た

「あぁぁっ!くそっ!もうやめだ、やめだ!」 俺は一人勝手に先に進んでいく妄想と、腹の底から湧き上がってくる覚えのある熱に、激しく声を上げた。それも、とびきり大きな声を。その瞬間、部屋の中から聞こえてきていた「ギシギシ」という、何かの軋む音が...
第1章:俺の声は何!?

47:あ、喋った

誰だ、お前は。 そう、俺がゴクリと生唾を飲み込んだ時だ。「さとしが、とおくに、行かなくても、すむ、方法」「っ!」 どこかたどたどしく、震えを帯びる低い声。 ジンと腹の底に響くその低音は、ジワリと耳に残る。きっと声を出す事自体が久々なのだろう...
第1章:俺の声は何!?

46:無視すんなよ

-------------------------「俺の名前は、仲本 聡志。イーサ。これからよろしくな」 それは、まさに今更過ぎる自己紹介だった。 俺達がこうしてお互いに扉越しの交流を重ねるようになって、優に一カ月以上は経過している。本当に...
第1章:俺の声は何!?

45:全部アニメが教えてくれた

『お母さーん。二人で、ひみつきちに行っていい?』『……秘密基地?』 俺の言葉に、金弥のお母さんがすかさず尋ねてくる。 けれど、その時の俺は、既に金弥の手を掴んで自分の方へと引き寄せていた。そろそろ、お母さんから手を離して貰わないと。これじゃ...