第1章:俺の声は何!?

第1章:俺の声は何!?

44:自己紹介から始まった

------------------------『ねぇ、なまえ。なんていうの?』 俺が四歳の時の事だ。 俺の家の向かいにあったオンボロな家に、山吹 金弥はやって来た。もともと、その、オンボロの家には、おっかない爺さんが一人で住んでいた。 無...
第1章:俺の声は何!?

43:自己紹介から始めよう

--------------------- 月が、夜空の真上へと登り切った頃。 俺は街で買い込んだ大量の荷物をその手に、いつもの道のりをゆっくりと歩いていた。さすがに、少し重い。「ふぅ。よいっしょっと」 王宮の脇の小さな中庭を越え、一見する...
第1章:俺の声は何!?

42:ネックレスの意味

街の喧騒は、夜が深まると共に更に激しさを増す。酒が体に染みわたってきた頃なのだろう。酒飲み達は、皆楽しそうだ。「あ……お、おい」「なんですか。先輩」 そして、俺の隣に立つ先輩も、先程の情報がしっかりと脳に染みわたってきた頃なのだろう。今まで...
第1章:俺の声は何!?

41:サトシとシバと時々テザー

「……あぁ、もう。俺」 あのネックレスを貰ってから、俺はずっとイーサに何と言ってきただろう。一度だって「ありがとう」の一言を伝えただろうか。 いや、言ってない。-------返す!こんなの、貰う理由がない! テザー先輩の言葉ばかりを気にして...
第1章:俺の声は何!?

40:感謝の受け取り方

「そこに居るのは……ポチか?」「っへ?」 ポチ。 昨日の今日で、既に懐かしさすら覚えてしまうその呼び名に、俺は弾かれたように声のする方へと目をやった。「おう、やっぱりお前か。ポチ」 すると、通りの向こうから、ガシリとした体躯に、無駄のない筋...