第1章:俺の声は何!?

第1章:俺の声は何!?

39:呼ばれた名前

「家族も周囲も、十三番目の俺などに、欠片も期待していないからな。他の兄弟は、もっと有力な王子の側仕えを命じられているにも関わらず、俺ときたら……。あんな引きこもり王子の側仕えとして、こうして無理やり兵役に付けさせられる始末。これでは、夜遊び...
第1章:俺の声は何!?

38:サトシ穴

あれ?この人、こんなキャラだったっけ。 「俺の家は、代々王家の側仕えに就く貴族の名家の一つだ。お前も知っているだろう。ステーブル家という」 「あ、あの。そう言うのいいんで、あの、訓練に必要なモノが何か教えてもらっていいですか」 「ちなみに、...
第1章:俺の声は何!?

37:絶賛反抗期男子!

反抗期は、大人になるまでの間に、二回はあると言われている。 「仲本聡志は、麻袋に入れて手渡された、銀貨と銅貨、そして数種類の紙幣を眺めながら思考した」  その二回を経て、人の心は成長していくらしい。言わば、“反抗期は心の成長痛なのです”、と...
第1章:俺の声は何!?

36:サブイベント発生!

「オヤジィ!席空いてるぅー!?」 「まぁた、お前か!勝手に空いてるとこ座れ!」 「はいはーい!」  その声に、俺は眉をヒクリと動かすと、片していたテーブルから顔を上げた。  すると、そこには、薄い朱色のユルリとウェーブのかかった長髪を、右側...
第1章:俺の声は何!?

35:金策クエスト遂行中!

--------- ------ ----  どうやら、俺はとんでもない馬鹿の店で働く事になったらしい。 「なんだァ!親父!今日はお前ら、おもしれぇ格好してんじゃねーか!」 「おっ、シバもか!この店だけ、一足早く豊作祭でもやる気かよ?」 「...