第1章:俺の声は何!? 34:金策クエスト受注! 「あの!すみません!」 「あん?」 気付いたら、既に声をかけていた。いや、叫んだと言った方がいいかもしれない。 でも、それくらいしなければ、大声で親子喧嘩を行うコイツらの耳には、俺の声など届かなかっただろう。なにせ、客の前にも関わらずこ... 2022.08.14 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 33:金策クエスト発生! その晩、無一文の俺は、またしても街に下りていた。 三日後に迫った【大規模演習なんとか】。最早、正式名称を覚える気はさらさらない。 明日明後日、部屋守シフトは日勤と夕勤が続く。そうなれば、何かを買いに街に下りれるタイミングは、今日と明日の... 2022.08.14 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 幕間6:クリアデータ7 01:30 「キタキタキタキターーー!ヤキモチイベントッ!やっぱ、恋シミュレーションの醍醐味はここでしょ!ここ!相手からの、ヤ、キ、モ、チ!」 上白垣 栞は、ズリズリと膝を床にこすりつけながらテレビ画面へと近寄り、そのまま画面の隅々まで舐めるように見渡... 2022.08.14 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 32:ごほうび 『……え?』 キィと、イーサの部屋の扉が開いた。そして、もう最近では見慣れてきたイーサのしっかりとした腕が、いつものようにヌルリと部屋の中から出て来る。 『イーサ?』 イーサの腕がヒラヒラと手招きをしてきた。 来て、こっちに来て。はや... 2022.08.10 第1章:俺の声は何!?
第1章:俺の声は何!? 31:サトシの褒めて伸ばす 『あのぅ、イーサ。俺の声、聞こえてる?』 再び問いかけてみる。 コンコン。 そんな事を思っていると、二度のノックが返された。少し音が強い。明らかに聞いているからノックを返したであろう筈なのに、否定を示す二度のノック。 『イーサ?』 コ... 2022.08.10 第1章:俺の声は何!?