第3章:俺の声はどうだ! 140:懐かしい顔 『今晩、サトシはイーサの所で一緒に寝るんだ』 そこに居たのは、紛れもなく金弥だった。いや、分かっている。此処に金弥が居る筈ないって事は。 これはイーサだ。本人もそう言っている。ただ、声だけではなく、その姿さえも、こうして金弥と似た姿にな... 2022.11.20 第3章:俺の声はどうだ!
第3章:俺の声はどうだ! 幕間13:クリアデータ7 04:45 上白垣栞は、歓喜の渦に呑まれていた。 「きたきたきたきたーーー!やっと恋愛シミュレーションゲームっぽくなってきたじゃない!!もーーー!待たせやがって!いや、むしろお待たせしましたーー!」 病は気から。心配は身の毒。万の病は心から。 なん... 2022.11.20 第3章:俺の声はどうだ!
第3章:俺の声はどうだ! 139:引っ張りだこ 俺は、賑やかな街をぼんやりと歩いていた。そりゃあもう、深い溜息を吐きながら。 「ハーーーーーッ」 なんかもう、色々と俺の中の常識やら、貞操観念やらが歪みつつあるのが、なんとも怖い。俺は暗くなった街の中を歩きながら、自身の右手を見下ろす。手に... 2022.11.16 第3章:俺の声はどうだ!
第3章:俺の声はどうだ! 138:サトシの性教育講座~一人でやってみよう編~ (なんでだ?どうしてなんだ?) かねてより疑問だった事を、俺は我慢出来ずにイーサに尋ねた。 「……なぁ、イーサ。お前、なんで俺相手に勃つんだよ」 テザー先輩との一件を経て声の出なくなった俺は、皆との飲み会前に声を取り戻すべく、イーサの部... 2022.11.16 第3章:俺の声はどうだ!
第3章:俺の声はどうだ! 137:タンタンちゃん、現る! 『タンタンちゃん?』 「っ!」 俺の呼びかけに、先輩の肩が揺れる。先輩の息を呑む声と共に、俺の膝の上にある大きなテザー先輩の姿が、俺には何故だか小さな男の子に見えた。 『あらら、今日も甘えん坊さんで可愛いね。良い子、良い子』 少し声を高... 2022.11.16 第3章:俺の声はどうだ!