心苦しくも、私もゆとり世代でございます 10:変わりゆくもの 変わらないものなどない。 変化は必ず誰の前にも訪れる。 大きな変化を前にした時、人はそれを困難と呼ぶ。 変化を前にし、不安を覚え、孤独を覚え、そして立ち止まる。 それこそ、後輩だろうが、先輩だろうが、ゆとりだろうが、団塊だろうが。 皆、そう... 2021.08.01 心苦しくも、私もゆとり世代でございます
心苦しくも、私もゆとり世代でございます 9:太宰府互譲 太宰府 互譲は悔んでいた。 行きつけの焼鳥屋で、友人を前にしてひどくその整った顔を歪ませていた。 「あぁ、連絡先を聞いておけば」 「あ?女?お前やっとまた恋愛出来そうなわけ?」 「違う。今日ちょっと色々あってな。この年で本当に気の合う、尊敬... 2021.08.01 心苦しくも、私もゆとり世代でございます
心苦しくも、私もゆとり世代でございます 8:春日春 ---------------- 春日 春はコンビニで悩んでいた。 クリスマスの夜もピークを迎え終わりかけている午後10時。 春日はコンビニスイーツであるケーキを前にどれを買おうかと心底悩んでいたのだ。 「(チョコにしてもショートケーキにし... 2021.08.01 心苦しくも、私もゆとり世代でございます
心苦しくも、私もゆとり世代でございます 7:脱出 春日は目を瞬かせながら自分に目を向ける太宰府に、思わず正座をして向き直った。 突然の春日の行動に太宰府も目を見開く。 春日は目の前に居るのが出会ったばかりの赤の他人というのを忘れかけていた。 ただ、春日はいつも迷惑ばかりかけてきた先輩達に伝... 2021.08.01 心苦しくも、私もゆとり世代でございます
心苦しくも、私もゆとり世代でございます 6:上司のこころ ------------- -------- ----- 「へぇ、じゃあ太宰府さんは部下のミスでここにいらっしゃってたんですね」 「そうなんですよ。ほんと、今年入った新人には、もうお手上げです」 いつの間にか自己紹介も終え、互いに「春日さん... 2021.08.01 心苦しくも、私もゆとり世代でございます