第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

92:金持ち父さん、貧乏父さん(92)

『こりゃあ、またひと嵐来そうだなぁ』『お父さん、これはきっと物凄いのが来るよ!だって物凄く顔がベタベタするもん!』『おぉっ、インがそう言うなら間違いないな!じゃあ、しっかり備えるぞ!』『はーい!』 夏の終わりだ!疾風の季節がやって来た! 俺...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

91:金持ち父さん、貧乏父さん(91)

『そうかっ!そっか!じゃあ、俺はこれからも特別に、ザンと色々な事をしてもいいんだな!?』『どうぞご勝手に』『口付けも!抱擁も!よしよしも!たねっ』 種まきも、と口にしようとした時、俺の口はヨルの綺麗な掌で抑え込まれていた。何故止めるのかと、...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

90:金持ち父さん、貧乏父さん(90)

『……スルー。別に俺達はお前らの事を羨ましいとは思ってないぞ。なぁ?皆』 オポジットはオポジットで眉を寄せながら、周囲の村の男達へと視線を向けた。そのオポジットからの問いに対し、皆も『そうだな』『もちろんだ』と困ったような顔で頷き合っている...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

89:金持ち父さん、貧乏父さん(89)

『なぁ、ヨル。ヨルのお腹の中に、俺は居るか?』 俺は身をよじってヨルの腕の中から抜け出すと、ヨルの顔を見ながら尋ねてみた。すると、ヨルの瞳がユラリと揺れる。揺れて、その黒い瞳が俺の事をハッキリ映し出した。『……いる。俺の、中にも居る』 震え...
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3

88:金持ち父さん、貧乏父さん(88)

『はぁぁぁっ!やっと全員取り出せたー!』『赤ん坊を……あんな風に、引っ張り出すとは』 森の一角で俺とヨル、そして三頭の母親と四頭の子供達が身を寄せ合って夜空を眺めていた。 そう、けもるのもう一匹の子は難産も難産で俺が穴に手を突っ込んで引っ張...