第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 77:金持ち父さん、貧乏父さん(77) 『おい、スルー。お前、出る時に戸は締めたんだろ?』 不安の伝播する周囲を他所に、それに流されない一人の男のいつも通りの声が、俺の耳に響いてきた。言わずもがな。それは、オポジットだった。『あぁ、締めた』『お前が最後にここに来た時、まだ何も変化... 2022.01.31 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 76:金持ち父さん、貧乏父さん(76) 〇 その日、村は妙にザワついていた。『なんだー?』 俺が体を震わせながら水浴びをした、その次の日の事だ。 俺は出産を間近に控えたけもる達の元へと向かうべく、村の通りを歩いていた。もう、今やけもる達はいつ出産してもおかしくない。『もしかして、... 2022.01.31 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 75:金持ち父さん、貧乏父さん(75) 〇 その後、俺は親父の望むがまま暗い中けもる達から乳を拝借し、親父に飲ませてやった。そこから改めて親父に夕食を摂らせ、ついでに部屋も掃除した。ともかく、俺は心を殺して黙って親父の前で淡々と過ごす事にした。 親父も、俺を知らぬ名で呼んだあとか... 2022.01.31 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 74:金持ち父さん、貧乏父さん(74) 今、この男は何と言った?----------あんな貴族の男なんぞに肌を許すなど。 そう、言わなかっただろうか。『ぁ、え?』 吐き捨てられた言葉の意味を俺の心が正しく拾い上げた瞬間、俺の髪の毛から先程なげつけられたスープの汁がしたたり落ちる。... 2022.01.31 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 73:金持ち父さん、貧乏父さん(73) 『帰ってくる、よるが、帰ってくるんだ』 俺はオブの言葉を思い出しながら、確かめるように小さく呟いた。そんな俺を、やっぱり通り過ぎて行く村人達は、怪訝そうな顔で見てくる。 けれど、やっぱり俺はそんなのは気にならない。なにせ、早ければ明日の夜に... 2022.01.23 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3