第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 72:金持ち父さん、貧乏父さん(72) 『えらいぞ、スルー。えらい、えらい』 俺は開かれた右手で撫でていた左手を握りしめてやる。 握り締め、自分で自分を褒める。自分で褒めてはいるのだが、俺の中ではこれはヨルに褒められているという設定だ。そう思った方が嬉しい。『スルーは一番偉いぞ!... 2022.01.23 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 71:金持ち父さん、貧乏父さん(71) ------------------- ヴァーサスが死んで数日。 俺の周囲では特に何も起こらなかった。やはり、俺の考えすぎだったのだろうか。そう思う事もあったが、連日ムダに村の集会場で行われる年寄り達の話し合いを見ると、やはり心から警戒を解... 2022.01.23 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 70:金持ち父さん、貧乏父さん(70) 〇 オポジットと別れた直後、俺は今度こそ探していた人物を見つける事が出来た。『オブッ!』『……スルーさん』 いつもなら、ここで『用がないなら話しかけてこないでください』なんて、スンとした顔で容赦なく顔を背けられるのだが、さすがに今日はそうは... 2022.01.23 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 69:金持ち父さん、貧乏父さん(69) 『えっと。その』『…………』 オポジットと俺の間に、妙な沈黙が流れる。オポジットはというと、その視線を俺ではなく老いぼれ達の方へと向けたまま、微動だにしない。あぁ、やはり、ヨルの言う通りだったかもしれない。さすがに、想いのままに口を開き過ぎ... 2022.01.23 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3
第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3 68:金持ち父さん、貧乏父さん(68) 言いながら、俺はゾッとした。俺はもう違う。確かに子供ではない。 けれど、インやニアはどうだ。あの子らは、まだまだ小さい。確かに、好き勝手されるような年齢ではないが、あの子達は、あの男がどれほど俺に対し憎悪を募らせているか知らない。 “村長”... 2022.01.23 第4.5章(外伝):金持ち父さん、貧乏父さん その3