第2章:俺の声はどう? 108:イーサはお子様 「イーサお兄様、話をすり替えないで頂きたい。今ここですべきなのは、」「今すべきなのは、何だ?」 イーサは次弟の言葉を遮り、同じ言葉を繰り返した。相手の目をジッと見つめるのも忘れない。更に少しだけ次弟との距離を詰め、そして口元には、薄い笑みを... 2022.10.19 第2章:俺の声はどう?
第2章:俺の声はどう? 107:イーサはお兄様 --------いーさぁ。いーさぁ。「っ!」 その瞬間、イーサは自身の体に走った奇妙な違和感に、ヒクリとその身を震わせた。「サトシ?」 思わず口から漏れたその名が、全ての違和感の答えだった。「どうされました?イーサ王子」「……いや」 イーサ... 2022.10.19 第2章:俺の声はどう?
第2章:俺の声はどう? 106:サトシとあもの自問自答 パチリと目を覚ました。 そこは、いつもの王宮の中庭だった。ただ、いつもと違うのは、俺の頭の上に広がるのが夜空ではなく青空という事だ。 どうやら、今は昼間らしい。『イーサのとこ行こ!』 俺は昼だろうが夜だろうがそんな事は一切関係なく、中庭の小... 2022.10.19 第2章:俺の声はどう?
第2章:俺の声はどう? 幕間10:クリアデータ7 03:50 「ちょっちょっちょっ!何々!?私以外のキャラ全員が麻痺と毒の状態異常ってどういう事!?」 栞は炭鉱ダンジョンの画面を凝視しながら、大きく目を見開いた。唯一、主人公である【シオリ】のステータス画面には、毒もマヒも起こっていない。「いや、これ。... 2022.10.19 第2章:俺の声はどう?
第2章:俺の声はどう? 105:恋しさ、劣情、欲情 〇『なぁ、サトシ?』『ん?』 金弥は聡志の横顔を見て思った。 あぁ、これは明日にでも熱を出すぞ、と。 聡志は先程から繰り返し繰り返し、手にしていたお茶を口に含んでいる。そして、きっと無意識だろう。片方の手で、何度も喉に触れていた。『サトシ、... 2022.10.16 第2章:俺の声はどう?