第3章:酒極まって、乱となる 225:二度ある事は、三度目の ------- ----------- --------------- 俺は、昔から高い所が好きだった。 お父さんの肩車、屋根の上、学窓の屋上、木の上、そして時計台。 遠くを見渡すのが好きだ。けれど、俺は遠くの景色を見て「綺麗だなぁ」... 2021.10.17 第3章:酒極まって、乱となる
第3章:酒極まって、乱となる 224:父というより、 ------------- --------- ----- イン、イン、イン、イン。 『インっ!』 走る、走る、走る。 どのくらい走り続けただろう。 首都の実家を抜け出して、3日が経った。 俺は馬を走らせながら、ただ、ただひたすら... 2021.10.17 第3章:酒極まって、乱となる
第3章:酒極まって、乱となる 223:死ななかったら、また 「ごめん。ヴァイス。今のじゃ、全く分からなかった。どーきってなに?」 『まぁ、簡単に言うと、僕とアウトは、既に一心同体?みたいな感じなんだよ』 「そんな訳ないよ。だって俺はヴァイスとは別々の人間なのに」 そう、俺が立ち上がって目を瞬かせる... 2021.10.17 第3章:酒極まって、乱となる
第3章:酒極まって、乱となる 222:どーき ---------あり得ん。アウト。お前がその気なら、俺も、もう本気を出すぞ。 そう言ったウィズは、俺の腕を掴むと、そのまま酒場へと無言で帰った。けれど、帰ってからは逆に、いつものウィズに戻っていた。 『ほら、アウト。シャワーを浴びて。も... 2021.10.13 第3章:酒極まって、乱となる
第3章:酒極まって、乱となる 221:ちょっと危ない計画 「ふうむ。これは困ったな」 俺は現在、非常に困っている。 何故かって? 「ウィズのヤツ、俺を監禁しやがったな」 そう、俺は今現在、監禁されている真っ最中だからだ。 俺はこの酒場を含むウィズの所有している建物から、一歩も外へと出られな... 2021.10.13 第3章:酒極まって、乱となる